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投稿者:
流氷 @ yhma0051.bekkoame.or.jp on 98/1/13 17:18:45
グランディアはよく売れなかった(売れていない)と言う
けれど、そんなことはないと思う。
それは「思ったほどは」売れなかったということであり、
初動20万本という数字は充分一流タイトルの売れ行きだと
思っていい。むしろ問題はPSで出ていたらもっと売れた
という声だろう。
しかしそういう人はPSの全てのソフトが売れていると
錯覚している。PSでも売れないソフトは五万とある。
そして去年売れたタイトルを並べ見て分かることは、
PSでヒットしたソフトは大手メーカーの名で売られたもの
ばかりであることである。
逆にSSでは大手(要するにコナミやハドソンなど)と
そうでないメーカーの売れ行きとが互角であると気づくはずだ。
無論全体の販売数がSSはPSに水を開けられてるとは言え
(セガの総販売本数は約300万本でFF7の340万に
及ばない)、大手の名が先に立つPSよりもSSのほうが
ずっと新進メーカーあるいは少数精鋭メーカーにとって
存在価値のある場だと言える。
もしPSでゲームアーツの名を出し、年末にグランディアを
出していたなら、他のタイトルに埋没しその他大勢になって
しまっていただろうことは想像に難くない。
グランディアをプレイした人の多くはゲーム自体に純粋に興味を
持ったのであって、ゲームアーツのブランドに惹かれただけでは
ないはずだ(無論ルナシリーズなどでファンになった人も多い)。
年末に出てグランディアの販売数を争ったライバル達は皆、
前評判の点で大きくリードしていた。
電車でGO!はゲーセンで知られていたし、テイルズは続編で
あるし、グランツーリスモはカーレースという極めて分かりやすい
ジャンルである。そこで大河RPGで全くの叩き上げであった
グランディアが、その中で20万の初動をたたいたことは特筆に
値する。
正直、「ゲームアーツ? なにそれ?」という哀しい言葉は
いまだ多くのゲームユーザーの口から漏れている。
これがPSであったなら、という言葉はグランディアにはまだ
当てはまらないし、逆にSSでこそグランディアは注目されたのだ
と考えたほうが正しいと思う。
ただ100万を狙うといってたクセに、という失望感はユーザー
として否めないことであるし、
累計30万本や40万本で開発費が取り戻せるのかという不安感
は老婆心ながらファンとしてある。
しかし、だからといってグランディアのマーケティングが失敗
だったとは考えるべきではないと思う。
以上のとおりかえって誇れる数字であるし、なにより
グランディアの良さは、やったみんなが認めるところである
のだから。
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