僕もグランディア終了!(少しネタバレ?超長文)



[ このメッセージへの返事 ] [ 返事を書く ] [ home.html ]



投稿者: Birdie @ mx-yok231.raidway.or.jp on 98/1/13 07:28:55

プレイ時間は、60時間ちょっと、主人公はLv.40でした。僕個人としては、100点満点中80点ぐらいかな。やたら大作であると宣伝されていたこと、それから、ゲームアーツには凄く期待していただけに、その分、点が辛くなった感じでした。よけいな情報がなければもっと評価したと思いますが。言いたいことは沢山あるのですが、今回は簡潔(?)に述べていきたいと思います。

音楽:
これはさすが、ゲームアーツというべきでしょう。ルナでもそうですが、ゲームアーツの音楽に対する姿勢には敬服いたします。音質も良いですね。

シナリオ:
スーファミ全盛期のRPGのシナリオといった感じです。ですから、あの頃のRPGに高い点をつける人は満足できるかなと言った感じです。ただ、32bit機になって、表現できる幅が大きく広がりましたから、そのあたりを生かしたシナリオでも良かったのでは....

キャラクター:
これは、シナリオに依存するところが多いので多くは述べませんが、スーの存在だけが理解できませんでした。まず、8歳という年齢設定。これには閉口しました。会話の内容や滑らかなしゃべり方といいい、不自然ですね。日常的に、活動的な14歳の少年と8歳の女の子が行動を共にするということは、身体的には不可能です。そのスーが戦闘にまで参加して、弓矢やナイフでモンスターを殺しまくり、戦闘の終了時に掛け声をあげるという場面は個人的には不快感さえ覚えました。SSでは、年齢制限のあるゲームに関するディスカッションが時折見受けられますが、8歳児がモンスター(時には人間)を倒して、喜ぶ設定の方がずっと深刻な問題なような気がするのですが。欧米であったら、間違いなく問題とされるでしょうね。

バトルフィールド:
3Dポリゴンで形成され、視点を自由に変えられるというのはすばらしいと思います。ただ、高低の視点も変えられれば、もっと良かったでしょうね。場所によってはかなり見にくいところもありましたので(幽霊船とか)。ただ、中盤でイベントに対してバトルフィールドの数がかなり多いのには閉口しました。

戦闘システム:
見える敵との接触に対するアイデアは秀逸だと思います。ただ、パーティの人数が増えると、結局、不利にならないように敵と接触することを選択せざるを得ないので、ある意味で、強制的になってしまっているのは残念です。肝心のバトルシステムですが、個人的にはスクウェアっぽいという印象です。まず、キャラクターそれぞれの頭の上でリングが表示され、そこからコマンドを選択し、戦闘終了後に、使用した武器、魔法に経験値が振り分けられると言うシステムは、聖剣伝説2に見られます。ただ、これはアクションRPGなので、そこにFFのATB(ウェイトモード)を追加したという印象を受けました。そう言えば、バトルフィールドで、自分のいる地点を確認できるというシステムも聖剣伝説2にもありました。
 魔法を使ったときにテンポがかなり悪くなるのは気になりました。それから魔法のグラフィックもかなりしょぼい感じです。あ、バトルフィールドは、3Dポリゴンなのに、戦闘に移行すると、2Dになってしまうのはなぜ?

街:
3Dポリゴンで形成され、視点変更可能です。最初の街は大きく、雰囲気を良いのですが、建物の数が多い割には、入れないところが多いのは気になりました。3Dポリゴンを採用した理由は、リアルな町並みを再現したいという意図があったはずです。しかし、ハリボテのような建物を配置することで、リアルな町並みに記号化された建物が、混在するという中途半端なものになってしまったのが残念ですね。

Movie:
3種類あります。アニメーション、CG、ポリゴンです。個人的には、CGとポリゴンを使い分ける理由が余りよくわかりませんでした。とくにCGに続いて、ポリゴンのMovieが始まる場面では連続しているためにポリゴンムービーの荒さが目立ち、非常にまずい演出だったと思います。個人的には、ルナシルバースターストーリーのように全部アニメーションの方がかえって、良かったのではないかと思っていますが。3DのCGムービーに2Dのアニメキャラが載っているのはやはり変です。パラッパラッパーかと思ってしまった(^^。後、ここでムービーかなと思えるような場面では見事なくらいに挿入されません。FF7のように小出しに挿入していった方が効果的と思うのですが。

色々と不満も述べましたが、それはゲームアーツに対する期待の裏返しです。ただ、個人的にはルナシルバースターストーリーの方が出来がよいと思います。シナリオの流れもルナの方が自然ですし、所々で挿入されるアニメーションもカットの切り口、演出とも実にハイレベルでした。後、ミュージカルのような挿入歌も斬新だったと思います。ゲームアーツの音楽を使った演出は非常にレベルが高いと考えますので、いっそのことミュージカルRPGでも作った方が、独自の価値を持ったゲームを作るという意味では重要なのでは。

意見はまだあるのですが、このあたりで終わらせたいと思います。ここまで読んでくれた人がいたなら、ただただ、感謝です。