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ヴァーチャルラビット @ dhcp223.erl.ee.musashi-tech.ac.jp on 98/1/13 18:43:32
In Reply to: ちょっと専門的な事。
posted by ヴァーチャルラビット @ dhcp223.erl.ee.musashi-tech.ac.jp on 98/1/13 16:34:02
> いきなり専門的な話になりますけど、何でサターンでハイレゾ+フルカラーが出ないのか、という話です。
> いろいろ調べてみたところ、サターンはビデオメモリが非常に奇妙な設計になっていることが分かりました。
> フレーム用に0.5M、VDPに0.5M*2(恐らく、テクスチャー用と思われる)、という風にそれぞれ独立しているのです。
> (フレーム0.5M*2、パターンメモリ0.5Mとのうわさもあり。)
> そのため、概算ですが
> 720*576*8(8は8ビットと言う事、つまり256色)=415kバイト
> これだけしか1つのフレームメモリに入らないのです。
>
> プレステの場合は、1Mのメモリを一括して使っているみたいです。
> そのため、ハイレゾにすると
> 704*488*16=690kバイト
> となります。
> そのため、サターンに比べてハイレゾ時にはメモリ容量が苦しくなり、
> テクスチャー用のメモリが確保できなくなります。
> ただ、プレステのフルカラーは16ビットディザということでしょうか。
プレステのトバルやデドアラに殆どテクスチャが貼られていないのは
この点が問題であるようです。
サターンの場合、ハイレゾでもテクスチャをばりばりと貼ることが出来るはずです。
これはテクスチャ用のメモリが専用に用意されている部分が大きいでしょう。
プレステがグーローをかけた場合、約20万ポリゴンしか描写できないのに対し、
サターンはかけても30万描画できるようです(うまくいけばの話。普通は10万から20万)。
しかし、ハイレゾでは256色しか使えないためグーローをかけても画面が汚くなるだけのような気が・・・。
デドアラがハイレゾを取るかグーロを取るかで、ハイレゾを取ったのは有名な話。
サターンがもう少し融通の利く設計であったらと、開発者は悩んだことでしょう。
これを見てみると、サターンはまさにミニアーケード基盤といえる設計です。
ただ、ローコスト化ゆえかマシンの能力を最大限に発揮できるだけのチップ構成に出来なかったことが問題のようです。
ちなみに、サターンのデュアルプロセッサを最大限に使用する約45MIPSの処理能力が期待できるようです。
ただ、下手なプログラマーでは一個の1.2倍ほどだとか・・・。
デドアラのDSPを使ってポリゴン1.5倍というのは、SH-2の制御用に使われているSCUというチップの中にある
DSPを用いたということでしょう。
じっさいモデリングに関しては、サターン版PS版ともそれほど違いがないように思われます。
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