Re: グランディアとYシャツと私(題、意味無し・長文)



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投稿者: KiRYU @ 159.153.12.194 on 98/1/21 14:22:26

In Reply to: グランディアと私 最終回

posted by 年貢 @ pppb7e0.pppp.ap.so-net.or.jp on 98/1/21 13:05:33

なんかゲーム批評を読んでるような感覚に陥ってしまった(良い意味で)。

> 「SSに超大作RPG登場」の報に、皆が歓喜し、様々な期待を寄せた。
> フルポリゴンの背景を2Dのキャラが動き回る・・・僕もまた、期待した。

自分もメチャクチャ期待してましたねぇ、ゲームショウだかおもちゃショウあたり
で初お目見えした時点から。

> 何しろゲームアーツ(以下GA)を知らなかったのだ。当然ルナのルの字も知らない。
> 一体、どんなメーカーなんだ?

自分はゲームアーツを知っていたから、なおさら期待が高まりました。

> そんなある日の事だ。このBBSでとんでもない書き込みを見つけた。
> 確か「ジャスティンの声優が...」とか書いてあったと思う。僕は超驚愕した。
> 目は点になり、口は0の字に広がり、体、いや時間が止まったように思われた。
> 「グランディアって・・・しゃべるの・・・!?」

これについては...

> 嫌な予感がした。

妥協する事に慣れてしまった自分に気づいたというか(苦笑)...
最近のシナリオ重視型RPGのオヤクソクだからなぁ...って感じで受け止め
ました。

> 本編をプレイし終えた時、グランディア支持派との深すぎるギャップに苦悩し、
> もう少し歩み寄ろうと体に鞭打ちSS版ルナをクリアした時、余計悩んだ。
> 「自分の考えていたRPGとは全く違っていた」からだ。
>
> 僕の考えるRPGとは、「物語」である。
> 映画や漫画や小説のような、「一度限りのお話」と考えてもらってもいい。
> それはある意味、ゲームではない。しかしそれでも僕はRPGを物語と考える。
[中略]
> 肝心なのは、面白さだ。
> 面白いという事は、それだけの内容があるという事だ。都合でキャラが動かない。
[中略]
> そして忘れてはならないのが「主題」である。
> 作者の切実な気持ちがある筈だ。それが伝わってこないような物語は、嘘だ。
> そして主題が納得できる内容と理由を持っていれば、どんどん物語は面白くなる。
>
[中略]
> 「多様化しすぎて閉塞したRPGの世界には、今こそ純粋な冒険が必要なのです」
> きっと企画書には、こんな事が書かれているのかも知れない。
[中略]
> 冒険とは、言わば非日常である。しかし全ての人間は日常からは逃れられない。
> 日常に対する非日常、そして好奇心とは何かを深く掘り下げる、それを
> グランディアのテーマとして欲しかったのだが...せめて、ジャスティンが
> 「光翼人の力を使わずにガイアを倒す道を見つけてみせる、自分は冒険者だから」
> くらいの事を言っておけばまだ格好がついたろうが・・・。
>
> 問題は、グランディアの「表現手段の欠陥」に目をつぶってしまう人がいる事だ。
> まぁ主人公が単純に冒険を求めて旅立つという事には異論はないし共感できるが、
> そういう問題なのだろうか?序盤はともかく徐々に内容が粗くなっている事を
> 無視して「感動」できるのであろうか?完全にゲームと一体化プレイしていれば、
> 一個所でもミスを見つければ即座に興ざめして感動どころではないと思うのですが。

上に「妥協」という言葉を書きましたが、自分はシナリオ重視型RPGってのは
あんまり好みじゃない...っていうかRPGじゃないと思ってるんですが(これら
の理由で最近は「ロールプレイングゲーム」と「ロープレ」という言葉を区別して使用してたりします。(←ちょっと理屈っぽいか...))グランディア
については、そのあまりある期待感から発売日購入・今月になってから無事に
クリアーしました。
自分の中では「おおむね良し(←生意気っぽいかも)」といった評価でした。
10点中で8〜9点ってとこかな。(もしくは限りなく8に近い9)
(↑でも、こんな自分がFF7を評価したら...ここでは止めときましょうか)

クリアー後の印象は...
戦闘は結構気に入りました。もっと突き詰めていけばだいぶ良い感じのものに
なりそうな予感。
でも、ゲーム全体として見ると、ムービーの存在理由があんまり無いような気
が(←ひとつひとつが短いし、あっても無くても良いような。少なくともウリには
なって無いと思う)...
演出は全てキャラクターによる演技に統一してしまった方が良いのでは?とか
思いました。
(↑こうなって来た時点で声優を起用する必然性が低くなってくる。まぁ、肉声が
入ってたほうが盛り上げやすいとは思いまスが)
物語自体は年貢さんが書かれているように序盤は良かった(好みに合った)んです
が、中盤くらいからは「悪い」とまでは思わなかったけど「並」程度だったような印象
を持ちました。
「あらあら、やっぱり勇者になっちゃうのね」って感じで。
(終わり方は結構好みでしたが)
じゃあ「どんなシナリオなら良かったの?」とか聞かれると、言葉が詰りますが...
「オヤクソク」っぽかったかな。
(演出で少しホロリとさせられたのは事実なんスけどね)

> 「圧倒的な違い」を気付かない(ふり?)人々はあまりにクールすぎると思う。
> そういう人に、面白いRPGを作る事はできないのではないだろうか。
>
> だが昔、非常に考えさせる書き込みを見た事がある。たしか、
> 「RPGにストーリーは必要ない。自分の通った道がストーリーとして残ればいい」
> ...というような内容だった。深い。深すぎる。それに、それこそがゲームだろう。
> 残念ながら、誰の書き込みか忘れてしまったが、忘れられない言葉です。
>
> 果たして、RPGに内容は必要なのか・・・?
> 少なくとも「中途半端な内容は必要ない」というのが今の自分の意見であります。
> グランディア、素晴らしいシーンもあっただけに実に惜しいゲームでした。
>
気づかないんじゃなくて、意見がまとまらないだけの人も結構いるかも、自分も
そんな人だし。
[面白かったorつまらなかった]のような単純な(ディジタル的な)評価を下せる
ゲームじゃなかったですからね。
なんか、こう、頭の中で考えがグルグル廻っちゃうっていうか、ドロドロとまとまら
ないっていうか...

RPGの内容(RPG観)云々については、語り出すと止まらないんで
止めときます(苦笑)。

グランディア総評...
「非常に惜しい」
自分もそんなふうに感じました。

> P.S.
> しかし最近思うのです。全ての人々がRPGを作る必要はあるのだろうか?...と。

今、世に出ているRPG達とアドベンチャーゲームとの区分ってどうなってるんで
しょうね。
戦闘シーンによってプレー時間を長くしているだけのアドベンチャーゲームみたいな
のが最近多くないッスか。
...脱線失礼しました。