真説・番外編「暴走暴走大暴走!!」(100%内輪ネタ)



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投稿者: かとおおお @ 202.228.225.66 on 98/2/24 19:14:10

ここは帝都某所にある無一文ビル。最強霊子甲冑軍団「大神このやろしねしね団」(笑)のアジトは、その中の一室にある。

「かとおおお! メシはまだか!?」
「かとおおおっ! 玄関の掃除ができてないっ!」
「かとおおおおっ! 植木に水を忘れてるぞ!」
「か・と・おおおおおおっ!」

「くそ〜っ、みんな気安くおれの名前を呼びやがって!」
最近入ったばかりの新米霊子甲冑、かとおおお二等兵は一番下っ端なので、何かにつけ雑用を押し付けられるのだ。
「やっと、食事の後片付けが終わったと思ったら、道場の掃除をしろだと? まったく人、いや甲冑使いの荒い所だ」

「さてと、大体終わったかな。ん? これは何だ?」
見ると道場の床の間に一体のみすぼらしい霊子甲冑が置いてあった。
「前はこんな物かったぞ。動くのかこいつ?
 起動スイッチはこれだな。試しに入れてみよう」

パチッ

「ああっ、かとおおおっ! だめだ! そのスイッチに触っちゃいけないっ!」
「ええっ!?」

うぃぃぃ〜〜ん

「しまった、動き出した!」
「し、し、し、しゅしゅしゅしゅしゅ。
 す〜み〜れ〜さ〜ま〜っ!」
「こ、これは?」
「すーみーれーさーまーっ! いま会いに行くでしゅよ〜。しゅたっ!」
あっけに取られているかとおおおの側をすりぬけて、その霊子甲冑は外へと駆け出して行った。

「く、これは厄介なことになったぞ」
「じぇねらる隊長、あれは?」
「説明は後だ! とにかく無一文元帥に報告するぞ」


「むう、『霊子甲冑・操』が」
「無一文元帥、いかがいたしましょうか」
「こうなっては仕方あるまい。じぇねらる! みんなを集めろ」
「えっ! すると?」
「おうよ。最強霊子甲冑軍団、ひさびさの出動だ! 必ずや『霊子甲冑・操』を捕まえるぞ!」
「はいっ!」
「あの、元帥。私も連れて行ってください」
「ばかものっ!! お前なんぞが行っても役に立つかっ! 留守番代わりに便所掃除でもしとれっ!」
「うげっ!」


(続く)