投稿者: 天下無敵の無一文 @ ppp133.tokyo.xaxon-net.or.jp on 98/2/25 01:49:00
In Reply to: あちがきでーす(^^;
.....ふっ、俺も偉くなったもんだな。 「ふう、今日はどうしようかな。」 大神は、一人隊長室で暇を持て余していた。 花組のみんなと3人娘達は、何やら遊ぶ計画があるらしく、揃って出かけている。かくいう大神も誘われたのだが、何となく気が乗らずに、留守番を引き受けたのだった。 「...俺もついていけば良かったかなぁ。」 今劇場に残っているのは、大神とあやめさん。そして米田支配人...のはずだったが、二人は早々に芝居見物に出かけてしまったので、結果として彼一人が残されてることとなった。 そのままぼーっと、何をするでもなく部屋で過ごしていた大神は、昼ごろになって、食事でもしようかと厨房へ降りていく。その時!! 「...何だ?」 彼の軍人として鍛え上げられ、研ぎ澄まされた感覚は、誰もいないはずの劇場内に、何者かの異様な気配を感じ取っていた。 「まさか、敵!?」 認識してしまうと彼の行動は素早い。大神は、自らの気配を殺して相手の気配を追う。 さしずめ、獲物を追いつめる狼のような身のこなしで、確実に目標に近づいていった。 「このままいくと...敵は舞台か?」 はたして、大神が舞台袖からのぞき込むと、そこには異様な光景が繰り広げられていた。 葵叉丹が、証明の上に立っている。(まあ、これはいつものことだが) そして、舞台では 「うんとこどっこいどすこいどっこい」 「きいいやあああ」 「わらわはわらわ、わははのわらわ」 「ひゃーっひゃっひゃっひゃっ!」 「アタシ、アタシ、アタシイシイシ」 「俺様最強!最強降魔!!」 「ぶわーっはっは、じーごーくーのー炎!!」 黒乃巣会の面々と、黄昏の三騎士が、9の字に並んで奇妙な踊りを踊っていた。その上で 「ふっふっふっふっふ...」 叉丹がただひたすら低い笑い声をあげている。 「な、何のつもりだ?」 あまりといえばあまりの事態に、さしもの花組隊長も、あっけに取られる。 その一瞬の油断のせいだろう、大神の気配を悟った叉丹が、声を上げる 「そこのネズミ!! 出てこい!!」 『不覚、見つかったか。』 内心舌打ちする。 一瞬無視してやろうかとも思ったが、この相手にそれは無意味だ。 仕方無しに、大神は警戒しつつも舞台に出る。 「貴様達、そこで一体何をしている!!」 大声で詰問した途端、叉丹が目にも止まらぬ早業で小刀を投げた! 「うおっ!!」 慌てて身をかわす大神、だが、鋭い悲鳴が舞台に響き渡った!! 「ちゅいーーーーー!!」 「うわっ!...あれ? 痛くない。」 あわててあたりを見渡すと、小刀で床に縫い付けられたネズミの死体が目に貼る。 「....あれ?」 「うぬっ! 貴様は大神一郎!! いつの間に!!」 心の底から驚いた声を上げる叉丹!! 大神が居ることに、全く、全然、かけらも気がついていなかったらしい。 「...あー,えーと。」 そして、心の底からリアクションに困る大神!! 二人の視線が(というか、主に叉丹の視線が一方的に)火花を散らす!!! 「何、やってんの?」 とりあえず、聞いてみる。 「ふん、見てわからんか?」 あざけるような叉丹の言葉に、大神はとりあえず目の前で起こっていることを理解しようとしてみた。 ちなみに、このやり取りの間も 「うんとこどっこいどすこいどっこい」 「きいいやあああ」 「わらわはわらわ、わははのわらわ」 「ひゃーっひゃっひゃっひゃっ!」 「アタシ、アタシ、アタシイシイシ」 「俺様最強!最強降魔!!」 「ぶわーっはっは、じーごーくーのー炎!!」 悪役オールスターの皆様方は、ただひたすら踊っていた。 「...踊っているように見えるんだが。」 「分かっているではないか。」 やはりあざけるように言う叉丹。 「...何のために?」 「ふん、そんなこともわからんのか。」 叉丹は、あざけるように言うと、ばっと腕を振り上げる。 「貴様達花組は、この舞台で舞を舞うことにより、帝都を平和に導こうとしているようだが...」 ここでばばっとポーズを決めて、続ける。 「逆に言えば、我らがここで踊りを踊ることにより、帝都を灰燼に帰す事もまた可能なわけだ!!」 「どこがどーなったらそーいう結論が出てくるんだ!!」 思わず力一杯突っ込みを入れてしまう大神。 「ふっ、わかっておらんな。」 あざけるように言うと、叉丹はやれやれと首を振る。 このころになって、大神はもしや叉丹達の目的は他にあり、これは自分を引きつける陽動作戦か、などとあれこれ勘ぐりながら、相手の様子をうかがっていたが 叉丹がばっばっばしっと、ポーズを決めて 「木を見て森を見ず!!」 さらにばばしっとポーズを決めて 「覆水、盆に帰らず!!」 トドメにばしっばっばばっし! とポーズを決めて 「船頭多くして、船山に登る!!」 と言い放ち、 「つまり! これこそが一気に帝都を破壊する、最高の作戦なのだぁ!!」 と、自身満々胸を張る姿を見て、全てを忘れてこう叫んだ。 「関連性がまったくないじゃねーかぁ!!」 「笑止! 火の無い所に煙は立たないのだ!! あーっはっはっはっは!!」 『あーっはっはっうはyっはっyは樋上yっこお+*/28ー%$7」』 一緒になって高々と、気持ち良さそうに笑い声を上げる悪役オールスターの皆様方に 「お、俺は、俺たちは、こんな馬鹿どもと戦っていたのか!?」 何か、信じていたものががらがらと轟音を立てて崩れ去るような感じがした大神は、激しい目まいを覚えて足をよろけさせた。 と、何かが足に当たる。 「何だ?」 物は裏切らない。 何か、自分の精神の支えとなるような物を欲し、藁にもすがる思いで足元を見る。と、一升瓶が転がっていた。 ラベルを見る 『銘酒 うぉーロックん』 「.............. いやだあああああああああああああ」その日.... 帰ってきた大帝国劇場の面々が見たものは 真っ白な灰となり、背中をを丸めてすわりこんだ大神と、舞台に残った無数の足跡(土足で上がっていたらしい)であったという.... 休演日 きゅうえんび きゅうえんぶ 9演舞 9の字に演舞=========================== うーん、即興だとこんなもんか。あんまり面白くならなかったな。 うぉーろっ君さん、ごめんなさいね。(^A^)
|