学園モノ 無間学園 1



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投稿者: 勇者ああああ @ 210.156.162.137 on 97/8/08 08:41:51

In Reply to: 夏休み中で空いてるようなので……

posted by 勇者ああああ(徹夜あけ♪) @ 210.156.162.137 on 97/8/08 07:22:47


※注意1:これは、実験的に書いてます。
先は全く考えてません。
※注意2:実験の趣旨は、いわゆる読み手が、
どこまで何の説明も無しに、
いたずらに話しだけが進んで行く
のに耐えられるかという不毛な
ものです。
※だから:「細かいことは聞かないでね」


無間学園(ウソ)


 その日は、今にも泣きだしそうな、梅雨空
だった。
 放課後、新入生の天羽冬哉は、いきなり生
徒会室に呼び出しを受けた。
「かわいそうな冬哉くん」
 クラスの女子が、泣きだしそうな顔で、同
情してくれた。
「なんでかわいそうなの?」
 冬哉は、クラスの委員長である、布川由宇
に聞いた。
「キミは知らないのかい?」
 由宇は、クスッと笑うと、かわいそうなわ
けを、そっと耳打ちして教えてくれた。
「布川くん、本気で言ってる?」
 冬哉は困惑した表情で聞き返した。
「僕がキミにウソを言ったことが、あったか
い?」
 由宇に微笑んでそう言われたら、信じない
わけにはいかなかった。
「分かったよ。とにかく、行くよ」
 冬哉は、緊迫した表情で頷くと、教室の出
口へ向かった。
「冬哉クン」
 由宇が、その背中に声をかけた。
「キミならやれるさ、きっとね」
 そうして、クスッと微笑みを浮かべると、
読みかけだった詩集を、ゆっくりと開いたの
だった。