Re: 学園モノ 無間学園 7



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投稿者: 日光(勇者ああああさんのしもべ) @ p09-dn01kuki.saitama.ocn.ne.jp on 97/8/08 09:22:43

In Reply to: Re: 学園モノ 無間学園 6

posted by 勇者ああああ @ 210.156.162.137 on 97/8/08 08:48:01

 刀の軌跡が、銀色の弧を描く。冬哉はそれをすんでのところでかわすと、自らもまた刀を青眼に構えた。
「やる気になったか」
 本間が冷たく呟く。
「……先輩……どうして、どうしてこんな……」
「全ては決定事項だ−−君に逆らう権利はない。……もちろん、私にも、だ」
 本間はそれだけ言うと、再び刀を横薙ぎに払ってきた。
(−−速い!)
 今まで彼が練習している風景を見て、十分速いと思ってはいたが、それでもこの速さは尋常ではなかった。到底受け流し、捌きができるような速さではない。
(ならば!)
 冬哉は咄嗟に左腕を前に突き出すと、その腕を、迫り来る刀に突き出した。
「何!?」
 刃が肉の中にめり込み、血管を幾本と断ち切る。しかしそれは、所詮表面的な負傷にすぎない−−刃は、引いて初めて攻撃力を発揮するものだ。
 冬哉は、耳の辺りで駆け回る痛みを意志力で抑えつけ、素早く片手持ちで刀を突き出した。
「くっ……!」
 本間はそれを回避しようとしたが、僅かに間に合わない……冬哉の腕に突き刺さった刀を抜くタイムラグが、彼の回避行動を鈍重なものにしたのである。
 銀の糸は、本間の肩を深く貫いた。

 続く(←勇者様、設定なんか考えず、
 ガシガシ話を進めてください)