アゼルと私 (ねたばれ)



[ このメッセージへの返事 ] [ 返事を書く ] [ home.html ]



投稿者: 年貢 @ pppb7e9.pppp.ap.so-net.or.jp on 98/2/06 10:08:37


いやー楽しかったです。
17時間半で終わったのですが、その3倍は長く感じました。

何が楽しかったというと、バトルです。
アゼルのバトルは、本当に楽しいです。良くできていると思います。
レーザーで結構ガンガン進めるのが気持ちいいです。
「位置取り」も、FFやグランディアに見られる「待ち時間」を楽しくしています。
何より、弱点にドーピングレーザー/ドーピングショットが直撃した時の快感!
たまらないですねー。
個人的には連続技なんかがあったりしたらもっと面白くなったと思いましたが、
まあ最初からゴチャゴチャ付け加えない方がいいですからね。あのままでいい。
今まで遊んだほとんどのRPGってずーっとバトルが苦痛だったのですが、
アゼルはバトルが最高に面白い部類でした。しかも、もっと面白くなると思う。
今後があれば、敵の位置も一個所じゃなくて移動の感覚も細かくなるでしょう。
欲を言えば、ドラゴンの位置を示すポインタがドラゴンの形なのが欠点です。
フローターに乗っている時「違和感」を感じるからです。
(その時、ポインタもフローターの形をしていれば別に良かったのですが)
僕なら、ポインタは点滅する丸印にでもしたでしょう。

音楽は結構よかったです。
ただ、ラストの塔の音楽が退屈。塔は最初の音楽の方がずっと良かったです。
あれは順番を逆にすべきでしたね。ラスボス曲も退屈でゲンナリしました。
「どんどん盛り上がっていくRPGの美学」という観点からは、欠点ですね。
けど、いい曲も結構あったからサントラ買わなきゃ・・・。

描写について。
正直言って意味不明でした。結局、どういう話だったのでしょうか?
途中で言語が変わる事はラストで納得できなくもありませんでしたが、
それってパンツァーシリーズに理解を示している人にしか通じないのでは。
僕は最初、ワケがわかりませんでした。もっとわかりやすい絵コンテがあった筈です。
それにエッジは、帝国艦隊とはいえ何人もの人を虐殺しますよね。
兵隊一人一人には普通のまじめな人間もいるだろうに、それについての説明が無いんです。
駐屯地を襲撃してる時はつらかったです。(バトル前のセリフ飛ばせるようにして欲しかった)
まあエッジにしてみれば帝国は仇なので容赦なく殺せるんですが、
仇であるクレイメンを守るアゼルにだけは非情になれないんですね。

いいゲームなのに、諸々の見せ方の失敗で印象を悪くしてしまう。
コレって、非常にもったいない事ですよね。
消化不足なストーリー展開もそうですが、セガとそのサードパーティには何かこう
「この世の全員を楽しませよう」という思い上がりが感じられませんね。
イベント描写面で、FFに比べ様々な配慮に欠けているのはそのせいです。
プレイしていて、事あるごとに「あ、そのセリフ違う!」とか言ってる僕みたいな
「RPGをストーリーでしか見ていない下衆野郎」には悪印象を持たれてしまうんです。
しかもこういう野郎は多い。今後のビジネス的には、是非一考する余地があると思います。

さてムービーですが、人間の動きや表情が実によくできていて感心しました。
しかし、ムービーになった時となった後のギャップがもったいない。
同じ場面だと特にそう感じますね。(エレベータが途中からムービーになったりすると)
ムービーじゃない部分は、一体何なんだ?嘘の世界か?とか思ってしまいます。
まあこれはムービーを採用する全てのゲームにいえる事ですが...。

ただアゼルには、ムービーじゃないイベントシーンもたくさん出てきますよね。
僕はあれがすごく好きで、その点ではアゼルを評価したいです。
大して絵が汚い訳じゃないし、ホントはあのままで全編やって欲しかったですね。

あと質問なのですが、アゼルは結局どういう話だったのでしょうか?
後半の納得を求めぬ展開や説明不足なラストは、ストーリーを難解にしてるんです。
文明への警鐘なのか、軍隊の否定なのか、今ひとつよくわかりません。
一つ筋の通った目的とその達成感が欲しかった。
技術や世界観が先行していて、確かな主題に欠ける気がします。(あくまで主観)
単に、僕が理解できなかっただけなのかも知れませんが。(^^;

そうそう、アゼルをやっていて目は疲れませんでしたか?(ゾアの街とか、特に)
僕は何回も目と頭が痛くなりました。吐き気がしてきた時もあります。
画面から1.5メートルは離れていたし、部屋も明るかったです。
もしかして・・・「ポリゴン酔い」を初体験してしまったのか!?(笑)

最後になりましたが、
アゼルという楽しいRPGにふれる機会を下さったにま庵さんに、
この場を借りてお礼を言わせていただきます。ありがとうございました。
久々に楽しめたゲームでした。(ていうか、もっと戦いたい!)