それは重畳。(ネタバレ長文)



[ このメッセージへの返事 ] [ 返事を書く ] [ home.html ]



投稿者: にま庵 @ p3ikb103.highway.or.jp on 98/2/06 11:34:55

In Reply to: アゼルと私 (ねたばれ)

posted by 年貢 @ pppb7e9.pppp.ap.so-net.or.jp on 98/2/06 10:08:37

> いやー楽しかったです。

それは重畳。ってゆーか安心しました(笑)。
いや、なんか無責任にお薦めしちゃって、
これで全然楽しめなかったら悪いなぁ、と危惧してたもので(笑)。

> 17時間半で終わったのですが、その3倍は長く感じました。

私は余計な寄り道を結構やったので、19時間半ほどかかりました(笑)。
ある意味「時間を忘れる」ゲームですよね。
「いつのまにか時間が経つ」ではなく、「あれほど充実していたのに、
まだこれだけしか時間が経ってない」という感じで。

> 何が楽しかったというと、バトルです。
> アゼルのバトルは、本当に楽しいです。良くできていると思います。

御意。
あれを「単調」と評価したサターンFANのレビュアー!
ちょっとココ来て座んなさい。説教してやる(爆笑)。


さらにバーサークがもう、メチャクチャかっこいいっす(感涙)。
それに敵キャラの設定(弱点や行動パターン、特殊能力など)が非常に多彩かつ良くできているので、
特にボス戦が熱い熱い。
…最終ボスだけは、フレイスカロスとツァーノスでごり押しになっちゃったのが
ちょっと不満(苦笑)。
むー、プレイヤードラゴンの最終形態が「ライトウィング」だから
(ソロは前作までのファンへのサービスだと思ってます)
最終ボスは絶対あのあと「ダークウィング」が出ると思いこんでたんですが(苦笑)。

> 今後があれば、敵の位置も一個所じゃなくて移動の感覚も細かくなるでしょう。

うーん、どうでしょう?あまり面倒になってもどうかと思うんですが。
ただ「敵の上下」にも移動できるようになると、より立体的に楽しめるかも。

> 音楽は結構よかったです。
> ただ、ラストの塔の音楽が退屈。塔は最初の音楽の方がずっと良かったです。
> あれは順番を逆にすべきでしたね。ラスボス曲も退屈でゲンナリしました。
> 「どんどん盛り上がっていくRPGの美学」という観点からは、欠点ですね。

「盛り上がっていく」のでなく、「どんどん不安になっていく」方向へ
演出していたのではないでしょうか?
「欠点」というよりは、好みの違いレベルの問題じゃないかな、と。
個人的には確かに、最終バトルでもうちょっとドラマチックな曲が欲しかったですが。
「ツヴァイ」のガーディアンドラゴンとの戦いに匹敵する荘厳さが欲しかったなぁ。

> けど、いい曲も結構あったからサントラ買わなきゃ・・・。

VSアトルムドラゴンの曲がめちゃくちゃ好きなんですけど私(笑)。

> それにエッジは、帝国艦隊とはいえ何人もの人を虐殺しますよね。

これは…これだけは、もうちょっと何とかならなかったものかと思います。
ただ実際の戦争でも、敵が生身で攻めてくると辛くて殺せないけど、
飛行機や何かに乗っていて「顔」が見えないと、結構平気で「壊せる」ものらしいです。

> ただアゼルには、ムービーじゃないイベントシーンもたくさん出てきますよね。
> 僕はあれがすごく好きで、その点ではアゼルを評価したいです。
> 大して絵が汚い訳じゃないし、ホントはあのままで全編やって欲しかったですね。

理想を言えば「ムービーのクォリティのモデリングで、イベントシーンができる」事
なんでしょうけどね。katanaに期待か?(笑)

> あと質問なのですが、アゼルは結局どういう話だったのでしょうか?

こういっては何ですが、そんなに難解でしょうか?
「起こった事実」に関しては、提示されたビジュアルや情報から
十分に想像可能な範囲だと思います。
(私自身、上手に短く説明できるほど、自分の中でまだこなれてないですけどね(笑)。)

ただ…

> 文明への警鐘なのか、軍隊の否定なのか、今ひとつよくわかりません。

そういう類の、いわゆる「訴えたいテーマ」というのは、
多分存在しないか、あってもわざと明確にしていないんだと思います。
「こういう世界で、こういう人たちがいて、こういう事があった」という
「事象」だけを提示しているだけで、そこに何を感じるかは、
プレイヤーの想像に委ねているのではないでしょうか。
クレイメン閣下の言葉を借りれば、「自分で感じたとおりにすればいい」
ということなのではないかと。

この辺は好みの問題かと思いますが、私はこういうの大好きです。
明確に「こういう事が描きたかったんだ」と前面に押し出した場合、
その「描きたかったこと」が自分の価値観と合えばスゴイ感動になりますが、
もし合わないと思いっきり反発しますよね。
(ちょっと脱線しますが、「グランディア」のストーリーが賛否両論なのも、
このあたりに理由があるんじゃないかと思いますけど。)

まぁ、不満はゼロではないですけどね。
ちょっとクレイメン軍の描写が足りなくて、「出た、見た、殺った」でオシマイな
感があるかな…と。特にアーウェンは報われないよなぁ(苦笑)。
細かい点では、ウル→ウル地下遺跡の流れが長すぎて、そのあたりをクリアした頃には
すっかり「メル・カヴァって何だっけ」になってたのがちょっと(笑)。

> そうそう、アゼルをやっていて目は疲れませんでしたか?(ゾアの街とか、特に)

私は、グランディアの方がよっぽど疲れます(笑)。

> 最後になりましたが、
> アゼルという楽しいRPGにふれる機会を下さったにま庵さんに、
> この場を借りてお礼を言わせていただきます。ありがとうございました。
> 久々に楽しめたゲームでした。(ていうか、もっと戦いたい!)

ああ、恐縮です。いや、よかったよかった(笑)。