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投稿者:
Ahihi @ ppp_120.sunbit.or.jp on 98/3/10 22:57:44
In Reply to: 桜・・・・・(お話です。)
posted by Ahihi @ ppp_120.sunbit.or.jp on 98/3/10 22:56:02
別れ・・・・
そんな言葉なんて、無いかと思ってた。
ううん、そんな言葉なんて・・・・・・・
永遠に有り得ないものだと思ってた・・・・
そう・・・・・あなたに限って・・・
いつまでも・・・
イツマデモ・・・
今日あたし達は、米田長官から収集がかかりました。
かつてはお馴染みだった作戦会議室に・・・・
いったい何の話なんだろ?
もう・・・・黒之巣会の脅威も去ったと言うのに・・・・
こんなところを使うなんて、何かあったのかしら?
「ここに集まってもらったのは他でもねぇ。」
っと、米田長官からのお話が始まちゃったみたい。
「実はだな・・・・・」
えっ?嘘!!
「・・・という事で・・・大神少尉はここを卒業する事になった。」
い・・居なくなる?大神さんが????
「では、明日をもってここを卒業する大神少尉から挨拶をしてもらう。」
「えっと・・・最初にみんなに謝っておかなければならないね。
今まで隠しててごめん・・・・
でも、どうしても言い出せなかった。決心が鈍りそうで・・・」
卒業????ほんとに居なくなるの???嘘でしょ?
・・・いや・・・・・いやぁ。
「どうしたどうした?みんな辛気臭い顔をしやがって・・・」
どうして?どうして、大神さんが居なくならなければならないの?
「せっかく大神が晴れて卒業すると言うめでてぇ日なのに・・・・・」
大神さんが居なくなるなんて、あたしには考えられない。
「どうだ?明日大神卒業記念宴会でもしようぜ!!」
わからない。何がいけないの???大神さん・・・あたしの事が嫌いになったの?
「・・・というわけだ。以上で、解散する。」
大神さんが居なくなったら、あたしどうしたらいいの????
教えて!大神さん・・・どうしたら・・・どうしたら・・・・いいの?
どうし・・・・
「ちょっと、少尉どういうい事ですの?」
「すみれ君・・」
「こんな大事な事をおっしゃらないなんて・・・・
わたくし達・・・花組の一員ですのよ。
それなのに・・・・・・それ・・・なの・・・に・・・・」
「す・・すみれさん・・・」
「隊長。すみれの言う通りですよ。
どうしてそんな重要な事黙ってたんですか?
みんなだって、納得してないはずですよ?」
「お兄ちゃん・・・・遠くに行っちゃうの???
・・・い・・嫌だよ。お兄ちゃんが居なくなるなんて
・・・アイリス嫌だよ。・・・うううえぇぇーーんん。」
「・・・ごめんみんな。でも・・・上の命令は俺達にとっては絶対なんだ。
俺だって、皆と別れるのは辛いさ。
だから、どうしても言う事が出来なかった・・・」
「せやかて、黙ってる事はないやんか!!!
既に決まってる事ならなおさらや!」
「紅蘭の言う通りだぜ。隊長。
あたい達にも心の準備ってもんが必要だし・・・」
「もういいじゃないですか!!!」
「さくら(さん、はん、呼び捨て色々)!」
「もう・・・・これ以上大神さんを苦しめないで!
そんなことしたって・・・・何にもならない・・です・・・よ!」
「さくら君・・・・いいんだよ。・・・全部俺が悪いんだから・・・・」
「大神さん・・・・」
い・・・行かないで・・・行かない・・・・で・・・
「そ・・・そんなことはないです。大神さんは悪くない・・・です。」
い・・行かないで・・お願い・・・あたしを一人にしないで・・・・
「大神さんは・・・・」
行かないで行かないで行かないで!!!
「悪くなんか・・・・」
行かないで行かないで!あたしを一人にしないで!
「・・・ご・・ごめんなさ・・・い。あ・・たし・・・ちょっと
・・・ほんとに・・ご・・・めんなさい・・・・」
「さくら・・・・」
「さくらはん泣いてなはったね。」
「少尉、さくらさんを追いかけなくて宜しいんですの?」
「す・すみれ君!!」
「いいから、早く行ってやって下さいな。」
「でも・・・・」
「早く!」
「わかった。・・・ありがとう。すみれ君」
「どうしたんだ?すみれらしくもない・・・・」
「・・・・わたくしらしくない・・・ですって?
・・・・でも・・・あの時、みなさんが少尉ばかりを
責めてらした時、さくらさんだけ・・・・
少尉の気持ちを分かってたんですもの。しゃくですけれども
・・・今一番、少尉が必要なのは・・・・さくらさんですわ。」
「そうね・・・・私たちったら、隊長ばかりを責めていたわ。
隊長の気持ちも考えないで・・・
最後ぐらい・・・気持ち良く隊長を出迎えてあげたいわね。」
「そうだな。ここでくよくよしてるのって、あたいららしくないしな。」
「そうと決まれば、明日の為のパーティーの準備をせなならんね。
大神はんの為にも・・・」
「お兄ちゃーん〜ふえぇーーん。」
「こらこら、アイリスもいつまでも、子供じゃないんだから泣かないの!」
「アイ・・・リス・・・ひっく・・こど・・も・・
ひっく・・じゃ・・・ない・・ひっく・・・もん」
あたし、今矛盾した事言ってた・・・
ほんとは行って欲しくないくせに・・・
此処にずっと居て欲しいと思ってるくせに・・・
なのに・・・なのに・・・・
「さくら君・・・」
お・・大神さん?・・・・どうしたらいいの?
今のあたしには本心を隠し通せる自信が無い・・・
行かないでって行かないでって・・・・・言わない自信が無い・・・
「ありがとう・・・さくら君」
「えっ?」
あたしはその言葉に吸い込まれるように大神さんの方を見やりました。
「かばってくれて・・・・」
「!!」
駄目だ・・・もう・・・これ以上は・・・
行かないで行かないで行かないで行かないで!
おさえ・・・・・きれ・・・行かないで行かないで・・・・
な・・・い・・・も・・う・・・
「お願い!今は一人にして下さい。お願い・・・・」
行かないで行かないで行かないで・・・・
「・・・・します・・・」
「さくら君・・・・・分かった。そうするよ。じゃあ、また後で・・ね。」
大神さんが遠ざかっていく・・・いや・・・いや・・・・
行かないで・・・・行かないで・・・・行かないで・・・・
お願い一人にしないで・・・
「いや・・・行かないで・・・・行かないでぇ〜」
「さくら君・・・・」
別れ・・・・
そんな言葉なんて、無いかと思ってた。
ううん、そんな言葉なんて・・・・・・・
永遠に有り得ないものだと思ってた・・・・
そう・・・・・あなたに限って・・・
いつまでも・・・
イツマデモ・・・
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