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た @ km1-ppp22.kw.netlaputa.or.jp on 97/12/02 03:25:26
In Reply to: 紅蘭の迷発明♪(長いで)
posted by た @ km1-ppp22.kw.netlaputa.or.jp on 97/12/02 03:22:00
夜、皆が訓練場に集まった。
しかしまだ紅蘭は来ていなかった。
「なんですの!人に来いとおっしゃっておきながら、遅れてくる
なんて!」
一番後から来たすみれが言った。
「まあ、あたいたちもまだ来たばかりだし。」とカンナ。
「これだから時間の感覚がない人はいやですわ。」
「なんだとぉ!」
すみれの言葉を聞いて、カンナはすみれをにらみつけた。
「あら、私は紅蘭さんのことを言ったまでですわよ。」
「二人とも止めなさい。」
マリアが見かねて仲裁に入った。
扉の開く音がした。
「みんな、えらい待たせたな。」
二人のけんかの元の紅蘭だった。なにか丸い紙包みを抱えながら
入ってきた。
「遅いですわ。」
すみれの矛先はカンナから紅蘭に向いたようだった。棘のある言
葉を紅蘭はほとんど気にせず、すんまへんな、と簡単に謝ってか
ら紙包みを開き始めた。
「みんなよう見てや。これが…」
紅蘭が言い終わる前に皆がそれぞれ口を開いた。
「動くちっちゃなジャンポールだよね。」
これはアイリス。
「重さを調節できる訓練用のおもりだよな。」とカンナ。
「肩こり治療器ではないの?」とカンナをにらみつけてすみれが
言う。
「床掃除機ですか?」
さくらがうれしそうに尋ねた。
「なんや、みんな?うち、そないなもの作ってへん。」
紅蘭は怪訝そうに皆を見た。
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