Re: 紅蘭の迷発明♪ (長いぜ、まったく)



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投稿者: た @ km1-ppp22.kw.netlaputa.or.jp on 97/12/02 03:33:38

In Reply to: Re: 紅蘭の迷発明♪ (長いですね。)

posted by た @ km1-ppp22.kw.netlaputa.or.jp on 97/12/02 03:30:01

「みんな、すんまへん。こんなことに巻きこんでもうて…。」
下手すれば惨事になりかねないことだったので紅蘭は落ち込んで
いるようだった。
「確かに今回のことは危険だった。だから…罰として、紅蘭には
ここの掃除を一人でやってもらう。」
大神がそう言うと紅蘭は安堵した表情を浮かべた。
「わかりました。大神はん。うち、やらせてもらいます。」
「少尉は甘すぎますわ。」
異議を唱えたのはすみれだった。
「すみれの言うこともわからなくもないわ。しかし紅蘭も反省し
ているようだし…。」
マリアがなだめた。
「でも!私の着物を汚されましたのよ!これはなにかで弁償して
もらいたいですわ。たとえば肩こり治療器とか…。」
要するにすみれはこれが言いたかったらしい。
「あ、だったらアイリスにも動くお人形作って!」
「ちょ、ちょっと!駄目よ。紅蘭はこれからお掃除するのよ。」
さくらがアイリスをたしなめた。
「いや、ええんや。さくらはん。うち、みんなに迷惑かけてしま
ったんやさかい。それでお詫びになるんやったら作らしてもらい
ます。」
「でも…」
「大丈夫や。もう爆発させへんて。」
紅蘭がそう言うと皆顔色が変わった。
「あたい、やっぱりいいよ。」
「アイリスもいい!」
「私も、え、遠慮させていただきますわ。」
そしてそわそわと帰ろうとしはじめた。
「あの、もう夜だし、そろそろ私、寝ます。」
「そうね。今は休演だけど明日も稽古もあるわ。」
皆が部屋から出ていったあと紅蘭と大神だけが残った。