![]() ![]() 投稿者: 遠山金三郎 @ tpro2.tky.threewebnet.or.jp on 97/8/02 23:28:15
In Reply to: 第二幕
(第三幕) その日の夕方、一行は七王子村に着いた。 ハチ「もう疲れたってもんじゃないですよー。」 ゲ金「まだまだ休むわけにはいかねえよ。」 ハチ「そんな、まだでやすかあ。」 通りすがりの村人「もし、旅の人。おまえさんがたも鬼退治に来なすったのかえ?」 朗「ええ、そうですけど。」 通りすがりの村人「こんな娘さんまで...、悪いことは言わねえ。何人も死人が出ておる。とっとと退散した方が身のためじゃて。」 朗「そういうわけにも行きませんので。」 通りすがりの村人「そうかい、ならもう止めはせん。賞金目当てなら代官所によってから行くといい。」 朗「どうもありがとうございます。」 平「へえ先生、惚れ直したぜ。肝っ玉座ってるじゃねえか。おいハチ!おまえ爪の垢でも煎じて飲むか?」 朗「...。」 代官所にて 門番「お前達も賞金目当てで来たのか。よし入れ!。」 ――――――――――――――――――――――――――――― 代官所の役人「なんだお前らそんな身軽な格好で来たのか。まあいい、死んでも一切代官所は責任をとらんからな。ああ、それからこれは低尾山の地図だ。×がついてるところが鬼が出没したと思われる所だ。まあせいぜい鬼に喰われんように気を付けることだな。」 ハチ「なんだい、感じ悪いな。」 ゲ金「...。」 ――――――――――――――――――――――――――――― 代官・江川辰馬(以下江)「どうも最近、賞金稼ぎの質が落ちてるようだな。」 代官の腰元「賞金をお上げになってはいかがでしょうか?」 江「うーむ、だめだ。他の経費もかかりすぎてて予算を超えてしまう。それはできん。」 再び村の中、小さな宿屋にて ゲ金「よしそれじゃあ、各自で情報を集めよう。いま暮六つだから、宵五つまでにみんな戻ってくるように。」 ハチ「よしゃあ、まかせておくんなせえ。この地獄耳のハチがばっちし情報を集めてきやすよ。」 平「こういうときは何かと役に立つな。」 朗「元気でなによりです。」 平「いかん、負けちゃいられねえ!。」 ![]()
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