第五幕



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投稿者: 遠山金三郎 @ tpro2.tky.threewebnet.or.jp on 97/8/02 23:36:45

In Reply to: 第四幕

posted by 遠山金三郎 @ tpro2.tky.threewebnet.or.jp on 97/8/02 23:32:17

(第五幕)

宵五つ過ぎ、もう夜四ツ。
「なにしてやがんだ金の野郎。」
「心配だわ、まさか一人で鬼を探しにいったんじゃ?」
「悪ぃ、遅れてすまん。」
ハチ「金さん、みんな食事もせずに待ってたんですよ。」
「もう、心配したんだから。」
「すまん、すまん(^_^;)」
「(気にいらねえな。なんで金の野郎だけがもてる?)」
「で、首尾はどうだい?」
ハチ「任して下さいよ。バッチリ有力情報を仕入れてきやしたよ。いや鬼てのはね、不断は人間と同じ姿格好をしてるそうなんで。で、油断してる隙に後ろからいきなり襲いかかるそうですよ。だからね、人に出会いそうもない場所で、人に会ったらそれは鬼と疑うべきだそうですよ。殺られる前に殺れ!これが生き抜く秘訣だそうでさ。」
「おめえいい加減なこと言うんじゃねえよ!俺が聞いた話ではよ、鬼は身のたけ1丈もあるそうでよ、魔除けのお札位しか効き目はねえそうだ。」
ハチ「親分の情報があてになったことが今までにありやしたか?」
「なんだとハチィ!」
「喧嘩はやめて下さいよ。同じパーティなんだから。」
「で、お朗、お前は何か掴んだのかい。」
「ええ。気になることをひとつ。代官と庄屋なんだけど、どうも仲が悪いみたい。仲が良いって言う人もいるんだけど、こんどの鬼の一件では協力しようとしてないみたい。こんなに大事なのに。」
ハチ「で、金さんのほうは?」
「ああ、村はずれのなあ...(斯斯然々)。」
「うめえことやりやがったなあ!てめえ!」


翌朝、金さん一行は低尾山に向かう。
しばらく行くと道が左右二手に分かれている。
ハチ「道が分かれてやすよ。どっちへ行きやしょうか?」
「そりゃもちろん右の道だい。」
「うむ、時間があまりないからな。二手に分かれよう。」
「そうね、自分の好きな道を進むことにしましょう。あたしは左の道だと思うわ。だから親分とハチさんは右の道へ、金さんとあたしは左の道へ行くわ。じゃあね。」
「おお、まかしときな。行くぞハチ!
  ...、...、...、???ってなんでお前と二人にならなきゃいけないんだよー。」

平次・ハチ組→第六幕Aへ
金治・朗組 →第六幕Bへ 進んで下さい。