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投稿者:
海鳥 @ sndi1DU10.myg.mesh.ad.jp on 97/7/18 10:48:20
第1回「スローペース症候群」
96年の日経新春杯のレース後、(スーパー競馬で)感想を求めら
れた井崎脩五郎氏は次のようにコメントしました。
「相変わらずスローで流れて直線だけの低レベルな内容」
(ちなみに、このコメントに周囲はノーリアクション)
Gレースは言わば「能力検定レース」です。特にG1は、後に残す
血を見定める(それだけの能力があるか)ためのレースと言える
と思います(クラシックと天皇賞はセン馬は出走不可←血を残せ
ない)。
短距離G1は「スピード」を、長距離G1は「スタミナ」を有するかを
計るためのレースなのです。
しかし、現在の長距離レースは「スタミナを競う」内容と言えるでし
ょうか?答えは当然「否」です。今の長距離レースに必要なのは、
「スタミナ」ではなく「折り合いのつけやすさ」と「最後の直線での切
れ」なのです。ハッキリ言って、長距離でやる意味ありません。
レースを作る騎手の方には、目の前の1勝だけ見るのでは無く、そ
のレースの持つ意味をしっかり認識して、それに相応しい内容を見
せる事も必要だと思います。確かに、勝つ事は大事です。しかし、
「魅せる」事も同じ位大事だと思います。私はプロの真髄は「魅せ
て勝つ」事だと信じていますから。
しかし、現実は・・・ガッカリせざるを得ません。長距離レースの駆
け引き等なく、悪い意味で「自分との戦い」をしているからです。
他は関係なく、キッチリ折り合いをつけて直線だけ勝負。で、届か
なかったら「展開がねぇ・・・」とか「不器用な馬だから・・・」等とコメ
ントする・・・いい加減にしなさい。そういうセリフは馬券をハズした
人が言う事です。この類のコメントを聞くと悲しくなります。そこには
「世界に通用する強い馬をつくる」という思いが感じられません。
ただでさえ日本の馬場は「軽い」のに、加えてスローの展開ばかり
では「スタミナ」は無用の長物・・・スタミナは無いが、スローの展開
に強い馬ばかりつくる様になり、「スタミナの血」が失われてしまい
ます。実際、日本の競馬はステイヤー血統が勝ち上がりにくく、逆
に早熟スピード血統有利になっています(ステイヤー種牡馬嫌わ
れてるでしょ?)。
そんな軽いスピード血統主体である「ジャパンバージョン」のサラブ
レッドが、世界(というかヨーロッパの馬場)で通用するでしょうか?
そんな日本競馬界の「現役最強馬」サクラローレルが、この秋に
ヨーロッパへと遠征します。その結果がどうなるのか・・・・JRAは
キチンと見ておく様に。
以上、長々と失礼しました。こういう意見て、どこに送ったらいいん
ですかね?知ってる方、いたら教えてください。
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