ハロウィン大戦〜後編〜



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投稿者: 燕アキラ(偽) @ 202.23.241.140 on 97/11/14 16:34:13

In Reply to: Re: ハロウィン大戦〜中編〜

posted by 燕アキラ(偽) @ 202.23.241.140 on 97/11/14 16:02:41

 ハロウィン大戦〜後編〜
「お、大神さん?」
驚いて、身を離そうとさくらは、もがいたが、大神の腕はしっかりとさくらの身体を覆っていた。
「こうすれば寒くないよ」
「もう、大神さんったら・・・。でも・・・、あったかい・・・。ずっとこのままでいたいですね。」
「ずっと二人でいたいね。」
「・・・・・トリック オア トリート・・・。いたずらですか?本心からですか?」
「もちろん、心から・・・。」
「嬉しい・・・。」
「今日はハロウィンだね。君は何が欲しい?」
「私は、今の平和が続いて、私達の舞台を見に来てくれるお客さんがいてくれれば、それでもう充分
です。」
「君らしいな・・・。でも俺は欲張りなんだ・・・。もう一つ、欲しいものがあるんだ。」
「ふふふ、欲張り、ですか。何ですか?大神さんの欲しいものっていうのは。」
大神は、さくらの方をつかんで、自分のほうを向かせ、真正面に立って、
「君だよ・・・。」
「え?」
大神の顔を見つめるさくら。そこには、彼女の大好きな、あの優しい微笑みが浮かんでいた。
「君と、ずっと一緒に歩いていきたい・・・。」
「大神さん・・・・。私も・・・。」
「さくらくん・・・。」
さくらが、静かに瞳を閉じた。大神の唇が、さくらのそれにそっと近づいていった。
二人のシルエットが、重なって、二人の逢瀬を月だけが優しく見つめていた。



な〜んて、ハッピーエンドじゃ終れない。
二人を見つめる影5つ。
「ん、まぁ〜!少尉さんったら、わたくしというものがありながら!!」
すっかり、先程までの酔っ払いとは思えない。一気に酔いも冷めたすみれ。
「隊長・・・。さくら・・・。」
沈んだ口調、物悲しげな表情で、エンフィールド・改に装弾しているマリア、
「お兄ちゃんは、アイリスの恋人だよ!」
背中から、気を立ちのぼらせ、近所のガラスにまでヒビをいれるアイリス、
「こりゃぁ〜、いっちょお仕置きをせんとなぁ・・・。(ニヤリ)」
新開発の機械の実験台を見つけ、眼鏡に怪しい反射をさせる紅蘭、
「おっ!いいねぇ!やろうぜ!腕が鳴るねぇ!」
張り切って、指の関節を鳴らすカンナ、
「わたくしも協力してさしあげますわ。感謝なさい。」
どこに仕込んでいたのか、長刀を組み立てているすみれ、
「仕方ないわね。あなた方がやりすぎないようにお目付け役が必要ね・・・。」
背中に殺気をたちのぼらせ、止めそうもないマリア。
「こんなこともあろうかと、うち、汎用人型御仕置き兵器、お仕置き君初号機もってきたんや。
これがランダムで暴走、制御不能に陥るちゅうスグレモンや!」
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あとは、大神さんいじめのプロにお任せします。楽しいいじめ方を考えてやってください。
あ〜、難しかった。もう小説なんか書くもんか!ハロウィン大戦の間は。