第五幕



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投稿者: 倭寇三勇士 @ ykh155.tky.threewebnet.or.jp on 97/10/05 00:17:19

In Reply to: 第四幕

posted by 倭寇三勇士 @ ykh155.tky.threewebnet.or.jp on 97/10/05 00:12:52

(第五幕)

ハチ「親分、あっしはいい加減愛想が尽きたでやす。もう引っ越そうかと思っているでやすよ。」
「馬鹿野郎!こういうときこそ、俺達がしっかと支えてやらにゃいかんのじゃい!」
ハチ「そんな強がり言って、親分の方こそ、もう見放してるんじゃねえですかい?」
「...ハチぃ...、もうおめえは俺の子分じゃねえ。今まで世話になったな、ありがとよ。」
ハチ「ち、ちょっと親分!じ、冗談でやす。言ってみただけでやすよお。待っておくんなせい。」

カンカンカンカンカン!突然の鐘の鳴り。
「なんだ、また火事か。多いな全く。」
町火消しゆ組の小頭・辰次郎(以下)「いいかみんな!こんな時だからこそ俺達が頑張らにゃなんねえ。いくぞ!」
町火消し達「おう!」
「さすがは辰だ。若けえのに頼りになるぜ。うちのハチも見習えってんだよな、まったくもって。」
「平次親分!悪いがこれから仕事だ。ちょっくら行ってくるぜ。そのあとで一杯どうだい?」
「おおいいねえ。最近むしゃくしゃしてるところだ。」
「よっしゃあ。でもこないだみたいな深酒は禁物だぜ。じゃあまた後でな。」
「おう、気張ってこいよ!...そうかこないだは辰に世話になったんだったな。そのお返しに今日はおごってやるとするか。...待てよ、あのとき確か...」


(回想シーンです)
?1「まったくあの奉行め、忌々しい。」
?2「どだい入れ墨背負った奉行が居るなどとは、世の中間違っておる。」
?3「先生、ここは一つお願いしますよ。」
素浪人・車一徹(以下)「任せておけ、俺の地獄車から生き延びた奴は誰もいねえ。」

「間違えねえ。寝ぼけてはいたが、あのとき確かに金治の話をしていた奴がいた。こうしちゃいられねえ!」

−平次が酔いどれた居酒屋−
「なあ、あのとき奥座敷にいた奴が誰かわかんねえかい?」
居酒屋女将「そんなこと言われても、覚えてないよ。」
居酒屋女中「女将さん、あたしはうっすらと覚えてますよ。」
「おおそうかい、そいつはありがてえ!で、どんな顔してたい。」
女中「あせらないでね。今、描きますから。確か浪人風の男はこんな顔で...。」
「うおおお!そうだこいつだ!こいつが金治にケガをさせやがったんだ。」
(作者注:平次の記憶による人相書きとはあまり似てなかった)
女中「で、お侍さんは確か3人いて...そのうちの一人しか覚えてないんだけどね。確かこんな感じで...」
「あああ(゜〇゜;)!!!!! そうか!そうだったのか。ありがとよ!恩にきるぜ!(駆け出す平次)」
女将「貸しだかんね。今度来るときは、今までのツケと合わせて、お代もってきなよ。」

全速力で急ぐ平治。
「ハアハア、一刻も早く、このことを報せにゃ。」
しかし突如、その行く手を遮る男が現れた。
第二刺客・赤月カヲル(以下)「君に奉行所に行かれるとやっかいなことになるんでね。ここから先は一歩も通すわけにはいかないよ。」
「畜生!俺の行動をよんでいやがったのか。」
「フフフ、僕のコンピューターのような読みは、正確無比さ。」
「こうなったら強行突破するしかねえ。」
「無駄なことはやめたまえ。どうして人は、そんな無駄な行為をするんだろう。僕にはわからないよ、りりぃ。」
「うーむ。いろんな意味でおそろしい奴。仕方がないこれでも喰らえ!」
次の必殺技CD-ROM投げが炸裂!するかと思いきや、なんと赤月の手前で何か見えない壁に当たって砕け散ったのだった。
「その程度の攻撃じゃ、僕のATフィールドを貫くことはできないさ。」
「ち、畜生(-_-;;;。(こうなったらなんとかして逃げのびるしかねえな)。」
「君とはあまり長いこと遊べないのでね。そろそろ終わりにするよ。悪くは思わないで欲しいな。」
平次絶体絶命か!?