投稿者: 遠山金三郎 @ tproxy.tky.threewebnet.or.jp on 97/8/01 23:14:59
In Reply to: 第一幕
(第二幕) 与力・脇坂(以下脇)「夜遅くまでご苦労。明日も早いのであろう。そろそろ切り上げて良いぞ。」 橋「いえもう少しでございますから、今日中に整理してしまいます。..おやこの投書は、 ――――――――――――――――――――――――――――― 低尾の山に住むという鬼が、最近になって人里近くまで出没し、村の者は恐怖に怯える毎日を過ごしております。地元の代官は、鬼の首に賞金を懸けたのですが、賞金目当てで山に向かった者は誰一人帰ってきませんでした。どうか鬼より怖いという御奉行様のお力で退治してくださいませ。 七王子村庄屋・吉兵衛 ――――――――――――――――――――――――――――― な、な、なんと。」 脇「(投書を取り上げて)ふむ、くだらぬ。鬼など今の世におるはずがない。また愉快犯の仕業であろう。しかも庄屋の名を語るとは不届き千万!こんなものを真に受けるでない。ささ早う、焼き捨ててしまえ。御奉行に見つかると、なにかとやっかいじゃからして。」 サターン町奉行・遠山金三郎(以下金)「儂がどうかしたか?」 脇「やや御奉行、まだ帰られてはおりませんでしたか(あせっ;)」 金「当たり前じゃ。お主らを残して先に帰れはせんじゃろう。」 脇「ははっ、これはお気遣いの程、ありがたき幸せにございます。」 金「それより先ほどの投書、見せてみろ。」 脇「い、いやこれはただの悪戯でございますし、御奉行が見るほどのものでもないかと存じますが。」 金「つべこべ言わんと、早う渡せ!...。ぬ、ぬぬぬ、...鬼とな!?」 脇「もしや行くつもりではござりませぬな!鬼退治など町奉行所の仕事ではありますまい。それに、鬼に入れ墨見せたら、たじろぐとでもお思いですか?」 金「お主、先ほど鬼など今の世におるはずがないと申しておったではないか。」 脇「そ、それは、...。いや私は万が一の時の、御奉行の安否を気遣っておるのです。君子危うきに近寄らず!おやめなされるのが賢明と存じます。」 金「うむ、...鬼か。面白そうじゃ。どうパーティを組もうかのう。」 脇「(あちゃあ、こりゃ聞く耳もってないわ)」 金「よし、橋本!早速七王子村へ行って詳しう聞いて参れ。」 橋「(ギエッ)わ、わたくしがですか...。」 橋「と、まあこんな事情でな。」 平「...あのー、だ、旦那。先ほどのあっしらが大活躍ってのは、も、もしや鬼退治にいかされるってことじゃあ?」 橋「!(^^)!」 平・ハチ「...見捨てられた方がよかった(T^T)」 |