「よろいムカデがあらわれた!コマンド?」(やや長文)



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投稿者: しまんだサラ @ pearadm.ipc.hiroshima-u.ac.jp on 97/7/22 10:17:38

それは、セガサターンの「テラファンタスティカ」をプレイしていたときのこと。何気なく辺りを見回したとき、ぼくは戦慄に襲われた。

長さ10センチほどのムカデが、近くに置いてあった雑誌の縁に沿ってはいずり回っていたのだ。大きさはたいしたことないが、それは自分に十分すぎるほどのインパクトを与えた。規則的に動く無数の足と滑らかに曲がりくねる細長い体が不快感をさそう。もちろん僕が選択したコマンドはただひとつだ。

「殺す」



そう、それだけだった。

僕はそのムカデが障害物の少ないところまで出てきたのを見計らい、そばにあった英和辞典をムカデの上にのせ、さらにその上から片足で踏みつけた(体重49kg)。

「死んだか?」と辞書を取り除いたとき、ものすごい勢いでムカデがはい出してきた。僕はあわてて辞書を再びムカデの上にのせた。じゅうたんがあったのがムカデとって幸いしたのだろうか。

辞書でムカデの動きを封じたまま、「なにかいい方法はないか・・・」と僕は部屋内を見回した。殺虫剤などという気の利いたものはない。熱湯を使うのも効果はあるだろうが、部屋内では使いにくい。

そのとき、カラの1.5リットルペットボトルが目に止まった。「あれだ!」と、僕は片手でボトルを持ち、もう片方の手でムカデをボトル内に追い込むことにした。だが「もし自分の体をムカデがはい上がってきたら・・・」という恐怖にもかられることにもなった・・・。

結果、うまくムカデをボトル内に捕らえることに成功した。「フッフッフッフ、これからお楽しみタイムの始まりだ」とさっきまでの不安はどこへやら、僕は悪役モードへ切り替わった(笑)。悪役というよりは子供のようないたずら心だろうか。

僕は台所へ行き、湯を沸かし始めた。そう、ムカデが入ったボトル内に熱湯を注ぎ込もうというのだ。だがムカデはボトル内でぐったりしていた。さっき踏みつけたのが今頃効いてきたのだろうか?しかし足がわずかに動いているのでかろうじて生きているようだった。

そしてボトル内に熱湯を注いだ。ボトルが熱で少し変形したが、液体を溜められないほどではなかった。もちろんムカデは絶命した。その体はピンと真っ直ぐになっていたが、熱の影響だろうか。

「自分も身を守るためだ。許せムカデよ」と頭の中で弔いの言葉をつぶやきながら僕は「テラファンタスティカ」のプレイを続けた。いや、その言葉は自分の罪悪感を癒すための言葉だったのかも知れない。

ーーおわりーー

p.s.以前にこのBBSではゴキブリの話で盛り上がり(?)ましたが、ムカデに関してはどうでしょうか?