
[ このメッセージへの返事 ]
[ 返事を書く ]
[ home.html ]

投稿者:
かとおおお @ 202.228.225.73 on 98/1/30 22:23:12
In Reply to: 真説・サクラ大戦「平和な日々はデートだよ!」
posted by かとおおお @ 202.228.225.73 on 98/1/30 22:13:36
「平安神宮に行ってみない?」
「えっ! 平安神宮て、京都にあるあの平安神宮ですか?」
「そうよ。大神くん、行ったことあるの?」
「いえ、ないですけど……」
「じゃ、そこにしましょ。たまには遠くに行くのも悪くないわね」
「遠くって……京都なんかに行ったら、今日中に帰って来れないんじゃないですか?」
「だいじょうぶよ。蒸気新幹線を使えば十分日帰りできるわ」
「蒸気新幹線!? そんなものが出来ていたとは……」
「あらあら、遅れてるわね〜。ちょうどいい機会だから乗ってみたら」
「でも、魂抜かれやしないでしょうね?」
「それはカメラでしょ!」
「へえー、これが平安神宮ですか。朱塗りの柱に白い壁…きれいな建物ですね!」
「平安京の大極殿を模して造られたそうよ。ちなみに祭神は桓武天皇。知ってるわね?」
「『鳴くよウグイス平安京』の人ですね」
「そうそう。その平安遷都千百年を記念して明治28年に建てられたのがこの神社よ。それに10月22日の例祭は時代祭と言って、葵祭・祇園祭と並ぶ京都の三大祭として有名よね」
「あやめさん、詳しいですね」
「あら、このくらい常識よ。
さ、お参りしましょうか」
チャリーン
チャリーン(←賽銭を投げる音)
「……………………」
「……………………」
「大神くんは何をお祈りしたの?」
「あやめさんと仲良くなれますように、です」
「まあ、偶然ね。わたしも大神くんと仲良くなれますように、ってお祈りしたのよ」
「あやめさん、からかわないで下さいよ」
「あら、からかってなんかないわよ。本当にそうなれたらいいなって思ったから……。あら、何かしら?」
「あやめさん! 雪ですよ、雪!」
「京の初雪ね……ロマンチックだわ」
「本当ですね……」
「さあ、もう帰りましょうか。じきに日が暮れちゃうわ」
夕方、二人は京都駅から再び蒸気新幹線に乗り込んだ。
だが、雪はますます激しくなり、ついに関ケ原の手前でで列車は立ち往生してしまった。
「困ったわね。今 、車掌さんに聞いたらいつ復旧するかわからないそうよ」
「もう、日が暮れますね……」
「大神くん、どうしたらいいと思う?」
「そうですね……」
(LIPS選択)
(1)このまま車内で待つ。
(2)歩いてでも東京へ向かう。
(3)京都に引き返す。

|