[ このメッセージへの返事 ]
[ 返事を書く ]
[ home.html ]
投稿者:
かとおおお @ 202.228.225.73 on 98/1/30 22:36:10
In Reply to: 3、を選んだ方へ
posted by かとおおお @ 202.228.225.73 on 98/1/30 22:23:12
「そうですね……やはりこのまま待つべきでしょう。へたに動いても雪がやむわけではありませんから」
「わたしもそう思うわ。でも、帝劇にだけは連絡しとかないとね。さいわい蒸気車内電話は使えるみたいだから、ちょっと電話して来ます」
「みんな、心配するかな……」
一方、こちらは大帝国劇場。米田支配人からあやめさんの電話の内容を伝えられた花組の面々は、非常に驚いた。
「えっ、あやめさんと大神さんが!?」
「どうして、京都なんかに?」
「それは俺もわからねえ。確かなのは、今二人は車内に閉じ込められていて、雪がやむまで帰って来れそうにねえってこった」
「ちょっと、支配人。電話貸して下さる? わたくし、文句を言ってやりますわ」
「貸すのはかまわねえが、どこにだ?」
「神崎重工の本社に決まってますわ!
……ああ、もしもし? わたくしです。一体どういうことなんですの!? 神崎重工が誇る蒸気新幹線・超特急『すみれ号』が、たかが雪ごときで動けなくなるとは。せっかくわたくしの名前を使わせてあげたのに、みっともないったらありゃしないですわ! どうするおつもりですの? ……えっ、雪のやむのを待つですって!? よくそんな悠長なことをしていられますわね! もう結構ですわ!(ガチャン)」
「おいおい、それじゃあやめさんと隊長は朝まで閉じ込められたままかよ!」
「わたくし、もうじっとしてはおられませんわ。こうしている間にも、二人はどんなに仲良く…いや心細くなっていらっしゃることか。
米田さん。わたくしお二人を助けに行きます!」
「すみれさん!?」
「すみれ、正気なの?」
「もちろんですわ。わたくし、見事お二人を連れて帰ってまいりますわ。あなたたちはここで待ってればよろしくてよ」
「おいおい待てよ。誰も行かねえなんて言ってないだろ。あたいも行くぜ!」
「アイリスだってついてくもん!」
「すみれさん、あたしも連れてって下さい!」
「ウチも行くでー。こういうときこそ、ウチの『ゆきかきくん1号』の出番や!」
「みんな、しょうがないわね……。
米田支配人。花組を代表してお願いします。わたしたちにあやめさんと大神さんを助けに行かせて下さい!」
「そうか……。よし、俺はもう何も言わん。行って、必ず二人を連れて帰って来てくれ。頼んだぞ!」
「ハイ、支配人!
みんな、行くわよ!」
「了解!!」
大神、あやめの二人を救出すべくついに花組が動き出す。果たして、無事二人を帝都に連れ帰ることができるのか!?
次回、真説・サクラ大戦外伝「花組、西へ!」
ご期待下さい!
|