真・サクラ大戦2第八話中編



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投稿者: 絶対有敵 @ koto.nsu.ac.jp on 98/1/12 11:47:20

In Reply to: 真・サクラ大戦2第八話前編

posted by 絶対有敵 @ koto.nsu.ac.jp on 98/1/12 10:52:16

すみれ:「・・・・・・・まったく、折角中尉と二人きりで行くつもりでしたのに・・」

直那の大神に対する「初詣にいきませんか?」の一言は花組の少女たちの心を
に衝撃を与えた・・・・・・・みんな(直那、紅蘭、紫苑、ノヴァは除く)が一様に
「大神と二人きりで初詣(正月デート)に行く!」と言う野望が木っ端微塵に
砕かれたのだ。結局全員で明冶神宮に行く事になった・・・・・・・

直那:「ちえ。折角新型バイクのテストできると思ったのに・・・・」
紅蘭:「まあ、仕方ないで。こんなにいたらバイクなんか使えへんやろ。」
直那:「それもそうか。」
ノヴァ:「あ〜あつまんないの!」
直那:「そういえば、隊長は?」
紅蘭:「・・・・・後ろや。」

見ると、大神は花組五人にぴったり付かれていた。

すみれ:「ちょっとさくらさん!中尉に近づきすぎでない事!?」
さくら:「すみれさんこそ!」
アイリス:「あ〜んアイリスがお兄ちゃんと一緒にいくんだもん!」
梓:「やめなさい!三人とも!一郎くんが困ってるじゃないの!!」
すみれ:「あ〜ら梓さん。あなたにそんなことが言える義理がおあり?」
梓:「そ、それは・・・・」
なまじ大神に近しい存在なので、ここ一番で手が出ないのである

マリア:「ふう・・・・・困ったわね。」
カンナ:「とか何とか言ってマリアもいきたいんだろ?」
マリア:「カンナ!」
カンナ:「悪い!悪い!」

一方紫苑は「少々休みたい」ということで、帝劇に残ってる。

直那:「もうそろそろだね。」
紅蘭:「せやね。今年も屋台がたくさん並んでおるようやで。」
ノヴァ:「ねえねえ!あれなに?」
直那:「おおお!ソース煎餅じゃあないか!好きなんだよね。あ、甘栗もある!」
紅蘭:「直那はん、本当に甘いもんに目が無いなあ」
直那:「もちろん!あ、カルメ焼きだ!」

その時!

?:「きゃあああああ!!」
紅蘭:「な、なんや!?」
直那:「この声はアイリス!?」

大神:「くそ!アイリスを返せ!」
直那:「隊長!」
梓:「一郎くん!」

蒸気自動車の上には黒ずくめの仮面紳士が立っていた。そしてその手の中には
アイリスが・・・・・・・・

黒紳士:「コノ娘ハ我々ガイタダク!」
梓:「こいつ、フランス語?」
直那:「貴様!アイリスを離せ!」
直那はとっさに懐剣を出し、突っかかる。しかし、黒紳士はこれをいとも簡単に
跳ね飛ばした!

直那:「うわ!」
紅蘭:「直那はん!よくも!ホイ!」
紅蘭は後ろから拳銃のような物を出し、撃った!
バンバンバン!

黒紳士:「フフフ・・・・サラバ!!」
ヒュン!
大神:「アイリス!!」

一時間後、帝劇サロン・・・・・・
大神:「くっそお!何てことだ!」
さくら:「あの人はどうしてアイリスをさらったんでしょう?」
カンナ:「身代金目当てじゃないか?」
マリア:「どうやらそうじゃなさそうね・・・・」
梓:「・・・・・霊力だわ。あいつはアイリスの霊力に目を付けたのよ。」
大神:「アイリスの霊力?」
梓:「ええ、アイリスの霊力は純粋で大きいわ。私でも叶わないくらいの念動力
の素質があるわ。」

確かにそうでもなければ、念動力が主体の『龍参型』には乗りこなせない。

直那:「・・・・・・その通りです。」
大神:「直那!大丈夫なのか!?」
直那:「ええ、とっさに霊子防御しましたから・・・しかし隊長、あの男。」
大神:「どうしたんだ?」
直那:「相当の霊力の持ち主です。気を付けないと返り討ちの危険性も有ります。」
大神:「しかしどうやってアイリスの居場所をつかむ?戦闘服も着てないのに。」

紅蘭:「まかしとき!さっきウチの「ツイゲキクン」つこうて、あの黒マント
に発信機を付けたんや!」
大神:「おお!よくやったぞ紅蘭!」
紅蘭:「う〜んと今アイツがいるとこは・・・・・・・・」

紅蘭が手際よく霊子演算機のキーボードを叩く。

紅蘭:「わかったで!深川や!」
大神:「よし!行くぞ!」
紫苑:「待ってください!メンバーはどうしますか?」
大神:「そうだな・・・・」
直那:「隊長!僕も連れていってください!」
大神:「いや。直那はグランノヴァで待機していてくれ。奴が1人とは限らん。」
直那:「わかりました・・・隊長、アイリスを頼みます!」
大神:「わかってる。・・・よし!乗り込むメンバーは紅蘭、マリア、カンナ。
みんなは近くで待機していてくれ!」
すみれ:「なんですって!?」
さくら:「大神さん!なんであたしたちが待機なんですか?」
大神:「君たちはいざとなったら、双龍丸で現場に来てほしいんだ。」
梓:「わかったわ。でも、気を付けてね。」
大神:「ああ、よし、帝国華撃団出撃だ!」

全員:「了解!」