「真・サクラ大戦2」第五話中編



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投稿者: 絶対有敵 @ koto.nsu.ac.jp on 97/12/22 11:54:56

In Reply to: 「真・サクラ大戦2」第五話前編

posted by 絶対有敵 @ koto.nsu.ac.jp on 97/12/22 10:22:13

信州戸倉上山田温泉・・・・・・
大神:「いや〜強かったな、直那。庭球なら自信あったんだけどな。」
直那:「そんなことないぜ。気を抜いていたら俺も危なかったし。」
さくら:「本当に凄かったですね!大神さんのプレイ。」
梓:「でもあれはやりすぎなんじゃないの?」
紅蘭:「いやあ、あれくらいで丁度ええんとちゃうか?大神はんと直那はんなら」
直那:「おいおい、紅蘭。」
マリア:「クスッ。そうですね。お二人とも戦闘並みでしたねあの掛け声。」
大神:「マ、マリアまで。」
ホテルマン:「失礼いたします。高杉様、いらっしゃいませんか?」
直那:「ああ、はい!ここです。」
ホテルマン:「松代の高杉重工様からこの書類が。」
直那:「ああどうも。・・・・・・おお!こいつはすげえぜ!」
紅蘭:「どないしたん?」
直那:「紅蘭、これ見てくれよ!龍シリーズのパワーアップ予定図だぜ!
うひょうおお、たまんねえ!」
紅蘭:「どれどれ・・・ひゃあああ!すごいで!これがこうなるわけで・・・・」
直那:「ああ、明日が楽しみだぜ!」
紅蘭:「ウチもついていってええか?」
直那:「もちろん!でさ、さっきの続きなんだけどよ・・・・・」
アイリス:「あああ。紅蘭と直那お兄ちゃん、全然こっち見てないよ。」
大神:「二人ともメカ好きだからな。しばらくそっとしておこう・・・・あれ?
そういえばすみれくんは?」
さくら:「あ、そういえば見あたりませんね。」
梓:「どうしたのかしら・・・・あ、カンナさん」
カンナ:「よう!いい湯だったぜ。」
梓:「カンナさん、すみれさん見なかった?」
カンナ:「すみれ?いや、見てないけど。」
大神:「ちょっと捜してくる!」
さくら:「あ、大神さん!」

すみれ:「・・・・・・・・・・・」
大神:「あ、すみれくんこんな所に居たのか。」
すみれ:「中尉・・・・・・・」
大神:「すみれくん、こんな所に居ると風邪をひくぞ。みんなの所へいこうよ。」
すみれ:「・・・・中尉、申し訳有りませんが、しばらく独りにしてもらえませんか。」
大神:「え?」
すみれ:「お願いします。中尉・・・・・・」
大神:「あ、ああ・・・・・・」

大神:「どうしたんだろうすみれくん。なんか元気がなかったな・・・・・」
梓:「一郎くん。」
大神:「わあ!梓か。ビックリしたな・・・・・」
梓:「どうしたの?深刻そうな顔して。」
大神:「いや、実はすみれくんの元気がないんだ。どうしたのかと思って・・・」
梓:「すみれさんの?そういえば、あれから元気無かったわね。」
大神:「なあ、梓。何とかならないかな。」
梓:「・・・・・・難しいわね。とにかく理由が解らなければ、どうにもならない
わ。手がかりを集めましょう。」
大神:「そうだな。ありがとう、梓。」
梓:「ううん。いいのよ。でも、他の女の子の事でどうして私に聞くの?」
大神:「え!?あ、ああごめん。梓なら何でも話せると思って、つい・・・・・」
梓:「ふふふ。わかってます。でも、しっかりしてね。隊長さん。」
大神:「ああ・・・・・」
梓:「それじゃあ、私はもう行くから頑張ってね。」
大神:「ありがとう。」

たたたたた・・・・・

梓:「ふう・・・・私って損な性格ね。一郎くんにあんなこと言ってしまうなんて。」
さくら:「梓さん、どうしたんですか?」
梓:「ああ、さくらさん。・・・・・ふふふ。あなたたち花組のみんなが
羨ましいって思ったの。」
さくら:「はあ?」
梓:「なんでもないわ。さあ、もう寝ましょう。明日は松本へ行きましょう。」
さくら:「は、はい。(梓さん、何か隠してるみたい・・・・)」

翌朝・・・・・・・・・
紅蘭:「ほな、ウチらは松代の高杉重工に行ってきますよって。」
直那:「梓、紫苑。待っててくれよ。パワーアップした龍シリーズ持ってくるからな。」
梓:「楽しみにしてるわ。」
紫苑:「できるだけ急いでくれ。」
直那:「それじゃ紅蘭、行こうぜ。」
紅蘭:「了解や。」

二人を乗せた蒸気自動車が視界から消える・・・・・・・

大神:「さて、俺達も松本に行こう!」

城下町松本・・・・・・・・・・
アイリス:「わあ〜お城だ、お城だ!」
大神:「アイリス、そんなに走ると転ぶよ。」
アイリス:「もう、お兄ちゃんたら。アイリス子供じゃないもん!」
マリア:「これが松本城ですか。なんだか、不思議な雰囲気がありますね。」
カンナ:「あたいの故郷の首里城とは違うね。」
さくら:「なんだか青葉城を思い出します・・・・・・」
梓:「そうか。さくらさん仙台出身ですものね。」
さくら:「はい。」
紫苑:「松本城。現存する天主閣としては最も古い部類に属します。」
梓:「だそうですが、すみれさん?」
すみれ:「え!?」
梓:「すみれさん・・・・・・あ、一郎くん。」
大神:「なんだい?」
梓:「ちょっと耳貸して・・・・・・・・・・」
大神:「・・・・・・わかった。じゃあみんなの事頼む。」
梓:「まかして。」
大神:「みんな。すまないんだけど、俺、忘れ物してきたんだ。すみれくんもだろ?」
すみれ:「ええ!?わたくしは・・・・・」
大神:小声で「すみれくん、話が有るんだ。頼む・・・・・・」
すみれ:「・・・・そ、そうでしたわね。いつもでしたら捨て置くのですが、
お気に入りですので、行かしていただきますわ!」
さくら:「本当ですか?」
大神:「そ、そうだよ・・・・」
梓:「さくらさん、一郎くんがこんな時に嘘つくはず無いじゃないの。
それじゃ、気を付けてね。」
大神:「あ、ああ、みんなすまない。」
大神:(梓、ありがとう)
梓:「それじゃあ、私たちはお土産でも買いに行きましょうか。」

大神:「すみれくん、どうしたんだい。昨日から変だぞ。」
すみれ:「・・・・・・・」
大神:「・・・・・・・俺にも言えないことなのか?」
すみれ:「いいえ!違うんです。・・・・中尉。」
大神:「なんだい?」
すみれ:「中尉はわたくしの事をどう思っていますか?」
大神:「え!?」
すみれ:「わたくし、最近思うのです。中尉が誰に想いを寄せてるのか。」
大神:「すみれくん・・・・・・」
すみれ:「梓さんがいらした時、中尉は明らかに変わりましたね。
やはり、中尉は・・・・・・・」
大神:「すみれくん、俺が誰に想いを寄せているか・・・・・
それは俺にも正直いって解らない・・・・・だが、これだけは言える。」
すみれ:「え?」
大神:「俺にとってはすみれくんや花組のみんな、梓や直那、紫苑は
掛け替えの無い存在だ!それは間違えない事実だ。」
すみれ:「中尉・・・・・・・」
大神:「その答えはいずれ出るかもしれない・・・・・・そして、それが
君を傷つけるかもしれない・・・・これが答えではだめかな?」
すみれ:「中尉・・・・・・・分かりましたわ。」

ドカーーーーン!!
大神:「な、なんだ!?」