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投稿者:
絶対有敵 @ koto.nsu.ac.jp on 97/12/15 11:41:35
In Reply to: 真・サクラ大戦2第二話前編
posted by 絶対有敵 @ koto.nsu.ac.jp on 97/12/15 10:29:03
・・・・・・薄暗い部屋に何本かの蝋燭がある・・・・中央に円卓があり、
そこの椅子に四、五人が座っていた・・・・・
???:「いでよ!我が下僕たちよ!」
ゴオオオオオオオオ!!!
??:「朱(あけ)の安曇(あずみ)・・・・こちらに・・・・」
???:「紫(すい)の阿須羅(あずら)。ここに。」
???:「剛琳(ごうりん)の高須江(たかすえ)!ここに推参!!」
スウウウウ・・・・・・・・・・
??:「白村江(はくすきえ)の孔明(こうめい)・・ここに。」
阿須羅:「お呼びでしょうか。森羅冠(しんらかん)様・・・・・・・」
森羅冠:「うむ。我らの悲願を阻む愚か者が居る。」
高須江:「なんと!?そのような者が?」
孔明:「帝国華撃團・・・・でございましょう。先の上野での・・・」
森羅冠:「そうじゃ。なんじゃ!?あの様は?」
安曇:「申し訳ありません。」
孔明:「ですが・・・あやつらはなかなかの奴等です。油断できません。」
森羅冠:「そうか。御前が言うのなら納得がゆく・・・・奴等を排除しろ!!
我ら黒鬼会が悲願!この世界の闇の到来を!!四霊将!!」
四霊将:「ハハッ!!」
・・・・・・漆黒に包まれた部屋に一人の男が居た・・・・・
顔はなかなかの美丈夫、体付きは細いながらも兎の毛程の隙も無い・・・・・
??:「あいつらはたいしたこと無い・・・・・・手強いのは奴等だな・・・・・
まあ、せいぜい利用させてもらおう。我の望みのためにな・・・・・」
帝劇内・隊長室・・・・・
大神:「それにしても、敵は一体何者なんだ・・・・梓や直那の言う通り黒之巣会
の残党なのか・・・・それとも・・・・・・」
コンコン。
大神:「ん?誰だろう。はい!今開けます。」
カチャ。
梓:「ごめんなさい。こんな時間にお邪魔して・・・・」
大神:「梓か。いや、別にいいよ。」
梓:「あの、部屋に入っていいかな?」
大神:「ああ、いいよ。どうせ暇だし。」
梓:「それじゃ・・お邪魔します。」
カチャ。バタン。
さくら:「大神さん、それに梓さん・・・・」
大神:「そういえば、こうして二人して向かい合って話すのは
帝劇に来てはじめてだな。」
梓:「そういえばそうね。・・・昔はよく一緒にお話してたのにね。
ねえ、覚えてる?」
大神:「え!?何をだい?」
梓:「ほら、私が10歳で貴方が12歳の時よ。私が悪戯して御爺様に叱られて、
蔵に閉じ込められた時、貴方が来てくれたじゃないの。」
大神:「そ、そんな事あったけ?」
梓:「あったわよ。あの日の事は絶対忘れない・・・・私が泣いてた時
一郎くん、上の窓からこじ開けて入ってきてくれて、慰めてくれたじゃない。
その時キャラメルとか、高いチョコレートとかお菓子沢山持ってきて、
一緒に食べたよね。ふふふ、もっともキャラメルもチョコも潰れてたけど。」
大神:「ああ、あった!あった!あの後、結局俺も梓の御爺さんにこっぴどく
叱られたっけ!」
梓:「そうよ。思い出してくれた?」
大神:「他にもいろいろあったよな・・・・・・・例えば梓が池に落ちて
溺れた時とか。」
梓:「もう!そんなことばっかり覚えてるんだから・・・でも良かった・・・」
大神:「え?何がだい?」
梓:「貴方とまた逢えてよ。綾小路家に養子に行く時はとっても辛かった・・・・
貴方に逢えなくなるのかと思うと・・・・でも今こうして貴方と話せるように
なった一緒に共同生活が送れるようになった・・・・・」
大神:「梓・・・・・」
梓:「あ!もうこんな時間。ごめんなさい、長話しちゃって。」
大神:「いや、俺も久しぶりに梓と話ができて楽しかったよ。」
カチャ。
大神:「それじゃあな、梓。」
梓:「うん。一郎くんありがとう。付き合ってくれて・・・・・それじゃ
おやすみなさい・・・・」
大神:「ああ・・・・あ、梓。」
梓:「え?何?」
大神:「ちょっとじっとしてて・・・・」
チュッ!
梓:「あ・・・・・・」
大神:「ちょ、ちょっとキザだったかな・・・ハハハハ・・・」
梓:「ううん。ありがとう。」
タタタタ・・・・・
大神:「俺、疲れてるのかな?我ながらあんなことするなんて・・・・
さあ、ねるか・・・・・・わああああああああああ!!!!」
なんと!見ると後ろにはさくらの姿が!
大神:「や、やあさくらくん・・・・・」
さくら:「ふう〜ん!大神さんって結構浮気者なんですね!!」
大神:「い、いやね、こ、これは・・・・・・」
さくら:「まあ、梓さんは美人だし、おにあいだと思いますよ!それじゃ!!」
タタタタタタ・・・・・・・・
大神:「・・・・・明日は多分地獄だ・・・・・・・」
しかし!大神の予想は思わぬ形で外れる事になる!
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