一つ上を目指すということ(いつものやつ)



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投稿者: hiv @ Ntk251DU11.tk2.mesh.ad.jp on 97/10/12 23:33:17

こんにちは。

最近コンシューマーが忙しいです。
エロゲーに割く時間がなかなかとれないので、どうもラクチンなものを
選んでしまいがちです。

そんなわけで今日ご紹介するゲームが、『○○○○姫〜陰の章〜』を買おうと
思っていたけどなかったので、代わりに買ってきたものであるということは
書かなければわからない秘中の秘であり、いわば「ご他言召されるなよ」であり、
長くてうっとうしいのであります。

で、タイトルはと申しますと『くすり指の教科書2』だったりします。
このゲーム既にここで紹介済みのはずですよね。
ですから細かいことを書くのはやめます。

ひとことで言って、女の子達の一途な思いを描いた作品だと思います。
大変よい印象を持ちました。
しかし、私このゲームには「一つ上を目指す」意図を感じるので、すこし
辛く評したいのです。

このゲームは大きく分けて、どの女の子のシナリオに進むかを決める前半と
たった一つの分岐しかない後半があります。
不必要な手間を省いてシナリオを素直に読ませようというところは、大いに
結構だと思います。

しかしながら、あまりにもエロが弱い。
弱すぎる。
ただのエロゲーとしては弱すぎるのです。

おそらくこのゲームはもう一つ上を目指していると思うのですが、あまりにも
プレイヤーと制作者の間に体温の差があるんですね。

きっと、制作者の中ではかなり盛り上がっているのだろうと思いますが、
プレイヤーは置き去りにされている感があります。
主人公と自分がまるでシンクロしないし、女の子がどんな娘なのか全然
理解できないままクライマックスに突入してしまう。
「おまけ」までプレイしてようやくわかるといった感じです。

もう少しイベントを織り交ぜていってプレイヤーに手間を踏ませないと。
私は手間のかかるエロゲーは嫌いですが、このゲームはもう少し手間を
踏ませることによって大化けする可能性を秘めています。

このゲームは大変惜しい。
本編のハッピーエンドからおまけへとストーリーをつなげていくと、とても
気持ちいいですよ。
方向性は間違っていないと思うんです。
あとはいかにキャラクターを理解させるか。
そうすることによって、この程度のエロでも十分にプレイヤーを満足させる
事が出来ると思うのです。

私は次回作に期待したい。