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投稿者:
高山 比呂 @ ppp-y104.peanet.ne.jp on 98/3/08 00:51:39
涙。
メイファの瞳にはその輝きはなかった。
ただ感情もなく紅に染まった床を見つめることしか出来なかった。
・・・耳元で、もう一度乾いた音が響く。
灰色の髪が揺れた。
レイは倒れ、ゴム毬のように弾んだ。
「レイ=シオン抹消、及びメイファ=捕縛の任務を完了しました」
女性は機械的に呟きながら、メイファの腕を掴む力を強めた。
そして、メイファを引きずるように歩かせ、ざわめき始めたロビーをあとに、ポートへと向かった。
メイファは何処を見つめるでもない瞳で、なすがままにされていた。
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