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ditto @ ykha083.tky.3web.ne.jp on 98/2/07 23:48:55
In Reply to: サターンの金さん 第46回
posted by 金さん製作委員会 @ ykha083.tky.3web.ne.jp on 98/2/07 23:44:55
第45回のまとめ:パープルムーンに対して激しいライバル心を抱く上杉藩の綾姫は、彼女に勝負を挑むのだが...
(第一幕)
上杉藩剣術指南役・塚原莫山(以下塚)「姫様!しっかり!」
綾姫(以下綾)「爺、しっかり見ておるのじゃ。判定を頼むぞ!」
塚「心得てござる!」
以前にも少し触れたが、パープルムーンはほとんど剣を使わない。というよりも武器全般を使わない。もちろん、たしなみは十二分にある。それでも使わないのは、己の素手に勝る武器無しという信念もあるが、むやみに人を傷つけたくないという思いが強いからだ。
さて、両者はしばらく、構えたままで動かない。相手を見つめたまま、じっと機会を伺っているかのようだ。
綾「(こやつやはりただ者ではないな...)」
サターンの星・パープルムーン(以下星)「...」
綾「(こういう場合、先に動いた方に隙ができる。むやみに仕掛けない方がいいのだが...。)」
塚「(ううむ。そのパープルムーンとかいう女子、できる!これは、姫様も迂闊には)あっ!」
綾「仕掛けないのならば、こちらからいくぞ!」
塚「姫!」
綾「でや!」ガキーン
星「ぬう!」
綾の鋭い太刀を、受け止めたパープルムーン。暫く鍔迫り合いが続く。いや睨み合いが続くと言い換えた方が適切だろうか。
星「ええい!」
力任せにパープルムーンは、はね除けた。少しだが弾き飛ばされ、体勢を崩す綾。しかし、そこは伊達に剣の腕を自慢するだけではない。直ぐさま、綾は体勢を立て直す。と、そこへパープルムーンが斬りかかる。が、綾は少し身を低くし、胴を狙う。
綾「どう!」
それを見るやパープルムーンは宙を飛んで後方へ逃げ、綾の剣は虚しく空を切った。
塚「ぬ!?(何故後ろで飛んだ?前方へ飛べば、姫様の背後をとれたはず...。)」
...
綾「ハアハア...やるわね.。」
星「...あなたもね。」
綾「しかし遊びはここまでよ!でえええい!」
ガキーン!ガキーン!ガキーン!一気に撃って出る綾。その件を受け止めながらも、少しずつ後退するパープルムーン。背にした堀が気になるのか、少しだけ後ろに目をやる。
綾「隙ありぃ!」
しかしパープルムーンは、その剣を見切り、かわして左手方向へ回り込もうとした。
が...その時不運にも彼女は小石に足をとられ...
綾「あっ!」
星「もしや...またか(^_^;)」
かわした勢い余って堀に落ちてしまった。
ザブーン!
「誰だ!そこにいるのは!何をしてる!?」
塚「姫!騒ぎになると拙いでございます。ここは退散いたしましょう。」
綾「ちい、これからと言うときに!命拾いしたなパープルムーン!」
塚「(逃げながら)しかし、姫の方が優勢でございましたぞ!判定を下すなら姫の方に。」
綾「当たり前だ!」
ゲーマーの金治(以下ゲ金)「おい朗!大丈夫か?」
星「あら金さんだったの...。とほほ、この有様よ。」
ゲ金「なんだ、おめえらしくもねえじゃねえか。押されてたし。手を抜いていたのか?」
星「...あの娘、強いわ。剣の腕前は、今まで出会った奴の中でも一番かも。」
ゲ金「そんなにかい。」
星「でも...本当を言うとね...適当に負けておこうとも思っていたわ。何度もつけ回されちゃ、かなわないからね。」
ゲ金「まったく、聞きしに勝るじゃじゃ馬だな。」
星「あの娘を知ってるの!?」
ゲ金「ああ、多分上杉藩の...。」
星「上杉藩...」
上杉藩と聞いたとき、彼女の顔は一瞬こわばったように見えた、...が、
ゲ金「どうかしたのか?」
星「い、いえ...何でもないわ。しかし、ついてないわねぇ。昨年の暮れから、ずぶ濡れになるばかりで。」
ゲ金「よっ、水も滴るいい女!(^^)」
星「本気で言ってないわよね? (ー_ー) (怒)」
- 第二幕 - ditto 98/2/07 23:51:04
- 第三幕 - ditto 98/2/07 23:53:00
- 第四幕 - ditto 98/2/07 23:55:54
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