第二幕



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投稿者: 遠山金三郎 @ tproxy.tky.threewebnet.or.jp on 97/8/03 23:52:28

In Reply to: 第一幕A

posted by 遠山金三郎 @ tproxy.tky.threewebnet.or.jp on 97/8/03 23:46:06

(第二幕)

二人走りながら、
「金さん!長五郎さんだとわかる決め手はあるの?」
「お唯さんの話によれば、長五郎は小さい頃火傷を負い、その痕が右肩にあるそうだ。」
「それを確かめればいいのね。」



「霧が出てきやがった。」
「まずいわね。先の道がよく見えなくなってきてる。それにこんな道、地図にはないわ。」
「迷ちまったか..。」
「せっかく、ここまで来たのに。」
「(゜_゜ ) ( ゜_゜)...(◎-◎;)、あんなところに屋敷が!?」
「えっ!まさか鬼の屋敷じゃあ...。」
用心しながら二人は屋敷の前までたどり着いた。
「この頑丈な門、とても人間の力じゃ開きそうにないわね。」

汝らに問う。汝、我を退治に来たのか?
「まさか鬼の声!?」
「違う、話を聞きに来ただけだ!」
信用はできんな
「お願い信じて!私たちは唯さんに頼まれて貴方を探しに来たの。貴方、長五郎さんでしょ!」
な、なに唯に!
「や、やっぱり!」
し、知らん。それに長五郎などという人物はもう死んだ!
「妹さんに会いたくないの!?」
「頼む。ここを開けてくれねえと出来る話も出来ねえ。」
...その目は嘘をついているような目じゃないな。よかろう。
轟音とともに、強大な門が開いた。
館の奥深くに鬼は座っていた。確かにでかい、身のたけ一丈はあるようだ。
その風貌は民話に聞く通りだった。しかし、態度や仕草は人と変わりがない。
鬼(いや長五郎・以下)「唯は元気か?」
「やっぱり、あなた長五郎さんね。」
「ああ元気だ。親父さんと共にあんたの帰りを待ってる。」
「ああ唯!会いたい我が最愛の妹よ。...でもこんな姿になっちまったんじゃ...、どうすりゃいいんだ。」
「一体、この一年の間に何があったのか、話ちゃくれないか。」
そして、長五郎の口から語られた言葉は...。