Re: ハード開発チームのみなさん頑張ってねん



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投稿者: Mystique @ sotaro-mizoguchi.umeres.maine.edu on 98/3/27 21:29:57

In Reply to: ハード開発チームのみなさん頑張ってねん

posted by さのばびっつ @ proxy2.dti.ne.jp on 98/3/27 20:37:34

私の知る限りでは、SH-4は128bitの浮動小数点レジスタを使って、INTELの
MMX命令の様にSIMDを行いますよね。 MMX命令は整数演算のみですが、SH-4は
AMDのAMD-3D命令の様に浮動小数点演算に対してSIMDを行います。

※余談ですが、KATANAが128bitと言われるのはこれを指しての事だと思いますが…

これによって座標演算能力は格段に向上すると思います。 現在のPCの主流の
INTEL Pentium IIプロセッサ、300MHzで最大40M Triangles/sec分の座標
演算能力を持つと言われていますが、これが99年に発表されるであろう
MMX2、Katmai新命令で倍以上になると言われています。

MMX命令は64bitの浮動小数点レジスタを使って、8 bytes、4 words、または
2 double wordsの演算を同時実行します。 無論これは整数演算に対してです。
一方のSH-4は128bitのレジスタを使う訳ですから、単純にスループットはこれの
二倍になります。 しかも、座標演算に必要な浮動小数点演算に対して行われます。
ですから、PVRSGの機能を十分生かせるくらいの座標演算能力はあると思います。

一方セットアップ処理をするPVRSGのセットアップエンジンですが、こちらは
かなり強力だと言われています。 事実ピーク性能は4M Pixels/secだそうですし、
演算精度の方も32bit浮動小数点演算によって高いそうです。

ちなみに、サウンド処理も専用のARMベースのプロセッサが使われるそうですから、
実際にCPUにかかる負荷はかなり少なそうですよね。 SH-4一つで十分に行けそうだと
私は思います。 CPU*2になると、CPUだけでなくメモリー周りも含めて周辺部の
コストがかさみますし、制御するソフト側も大変だと思います。

いずれにせよ、ここへ来てある程度見えてきました。 まだサターンを見捨てて
欲しくはないですが、今度は巻き返して欲しい物です。