私はＳＨ−４の浮動小数点演算ユニットに非常に期待しています。ＳＨ−４は汎用
コントローラとして開発した割には、あまりにもセガの次世代機に特化しているよう
ですね。その最たる物が浮動小数点演算ユニットでしょう。ふつうこれくらいのアー
キテクチャだったら絶対倍精度の浮動小数点を採用するはずなのに、あっさり単精度
にしてきたり（ゲーム使用には十分！）、ダブルレジスタにして演算結果の転送効率
をパイプライン構成と同程度ぐらいにしたり、さらにバイパスバッファを用意するこ
とで外部メモリへの書き込み効率を上げたりと、安価で非常に高効率なシステムに仕
上がっていうようです（日経エレクトロニクス12/15号参照）。捨てるところは捨て、
盛り込むところは厚く盛り込む（キャッシュなんかは捨ててる方だが…）。ＳＨシリ
ーズのこういった思想が好きですねー。命令長はガンとして１６ｂｉｔ固定長だし…。
（余談ですが、ＳＨ−４は３２ｂｉｔマシンだと思いますよ。６４ｂｉｔってのは外
部へのバス幅のことだし、１２８はＦＰＵのことだし。どこにも３２ｂｉｔって書い
てないけどたぶん…。でもなまじ６４ｂｉｔより絶対効率がいいってこっちの方が）

　たしかに外部に専用のジオメトリ演算器を持った方が並列に動作するかもしれない
けど、どうせメモリ競合を起こすんだから、制御しやすいこの方式の方が後々いいっ
て気がする。でもできればＤＭＡでＦＰＵに垂れ流しできてＣＰＵが空けばなー。

　コストパフォーマンスを極限まで追求するこの分野で、リソース効率のあまり良く
ない多重ＣＰＵ構成はなじまない気がします。そういう意味ではＮ６４ってプロの
仕事って感じがしますね。好きじゃないけど。


　ということでセガ次世代機、およびＳＨ−４がんばれ！