中古市場は健全か?



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投稿者: なまえっぐ @ wave1.cv.titech.ac.jp on 98/2/11 05:30:30

極端な話・・・

低価格のソフトが買えるからという理由だけで
中古反対を唱えるユーザーが多い.
しかし低価格なソフトを手に入れるために中古市場を必要とするなら,
新品を低価格で販売せよと企業に要求するのが正解だ.

市場が健全なものであれば長期的には
「ユーザーの出費」=「製造コスト」+「流通マージン」+「企業の利益」
となる.
(注:健全とは企業は儲けすぎないし赤字にもならない状態)
しかし中古市場が介入すれは「流通マージン」が2回以上かかる分,
実は全ユーザーの出費は大きくなる.
中古市場をなくすことは必ずしもユーザーの利益を損なうわけではない

もちろん,現在のようにグランディアもデスクリムゾンも
新品発売時の価格はほぼ同じなんて新品の市場が健全だとは言えない.
「企業の利益」が不当に大きくならないような価格調整メカニズムは必要だ.

しかし中古市場に健全な価格調整機能を求めるのは困難だ.
それは中古流通がその本質としては違法レンタルの形態を持っていることにある.
ソフトの中古市場は単なるユーザーの資産共有の場ではなく,企業のもっている著作権を骨抜きにしかねないのだ.


「次回:定価販売の強制は横暴か?(予定))