確かに企業に新品を低価格で販売するよう要請するのが筋のように
思えますが、そもそも売れるに任せ「買取」というシステムに甘え
健全な市場の構築などはなから眼中に無かったのは企業自身ではな
かったのでは？

「企業の利益」=「製造コスト」+「流通マージン」+「ユーザーの出費」

自由市場経済においては適正価格はまさに市場が決定するもので、
最初から「赤字の無い」価格を考慮した「希望小売価格」は健全な
市場からは程遠いものでしょう。
（とにかく中古を無くしたかったら返品制度を確立すべし）

そのバランスに欠いた市場を不完全ながら補正する形で自然発生し
たのが、今「企業」が問題視している「中古市場」だと思ったので
すが。

もし現状のまま中古市場が消滅すれば、元々必需品でないこともあ
り、「企業の」適正価格についていけなくなったユーザーは確実に
市場から去るでしょう。

その結果市場は縮小し利益を確保するために企業は更なる適正価格
の「上乗せ」をするのは必至だと思います。

資本主義社会において健全な市場とは、第一に消費者の利益があっ
てそこから企業が報酬を得る形でなければならない。それが守られ
なければ市場が崩壊するかアングラ市場が形成されるかのどちらか
になるだけだろう。

企業は今、消費者に「中古市場」では無く自らを試されているのだ
から。