UNIX/Linuxの部屋 xearthコマンドの使い方

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コマンド xearth ルートウィンドウに地球を表示 このエントリーをはてなブックマークに追加

xearth コマンドは、X の背景に地球を表示する X アプリケーションである。Google Earth が簡単に使える今となってはおもちゃみたいな X アプリケーションであるが、1990年代あたりはこういうコマンドを使って味気ないデスクトップを飾っていたのである。



xearth コマンドのオプション
-proj mercator メルカトル図法で地球を描く。この場合背景の星は描かれない。デフォルトは正距方位図法。この場合 -proj orthographic とする。
-pos 中心とする位置を指定<br>
-pos fixed,[-]n1,[-]n2" 北緯(南緯)n1°・東経(西経)n2°を中心として表示する<br>
% xearth -pos fixed,30,135
⇒ 日本を中心に描画する。
-pos random 毎回中心点をランダムで決める
-rot n 地球をn°傾ける
-noshade 地球に影をつけない
-label 画面に日時や太陽の情報などを表示
-labelpos geometry labelを表示する位置を指定。(要-labelオプション)
-nomarkers 主要都市名を表示しない
-markerfile ファイル名 都市名の位置の情報を示すファイル名。 ファイルの内容の例
36 139 "GUNMA" # 北緯36°・東経139°にGUNMAを表示
-showmarkers xearthのデフォルトの都市名の情報を表示
-nostars 背景の星を表示しない
-starfreq n 背景の星の発生頻度を指定。0<=n<=1。0で星を表示しない。1で全天がほとんど星で埋まる。デフォルトは0.002
-bigstars n 背景の星の中で、明るい星の占める割合 0<=n<=100。デフォルトは0
-grid 地球表面に緯度線・経度線を描く
-grid1 n 緯度線・経度線の本数。デフォルトは6
-grid2 n 緯度線・経度線の点線の設定。デフォルトは15。0に近いほど線は点線に近く、100に近くなると実線になる。
-day n 太陽光線の強さを設定する。0<=n<=100。デフォルトは100
-night n 太陽光のあたらない部分の暗さを設定する。0<=n<=100。デフォルトは5。0で夜の地域はまっ暗に、100で昼の地域と変わらず明るく表示される
-term 昼と夜の地域の間のシェーディングの設定。0<=n<=100。デフォルトは 1。100で昼と夜の境がくっきりと表示される
-gamma ?明るさを変えるらしい
-wait n 何秒ごとに画面を書き換えるかを指定する。デフォルトは300(5分)
-mono モノクロ表示
-ncolors 表示に使う色数を指定
-font 主要都市名、label用のフォントを指定
-fork バックグラウンドで実行する。xearth &と同じ。
-once 一度だけ地球を表示して終了する
-nice n プライオリティを指定
-gif 地球をルートウィンドウに描かず、GIFフォーマットで標準出力に書き出す
-ppm 地球をルートウィンドウに描かず、PPMフォーマットで標準出力に書き出す

例えば
% xearth -pos fixed,35,135,-labelpos -10+10
などとする。