コマンド
tty
現在割り当てられている端末デバイス名を表示する
最終更新
tty コマンドは、現在標準入力に割り当てられている端末デバイス名を表示するコマンドである。POSIX で規定されているため、すべての UNIX/Linux で使用可能である。Linux では tty コマンドは coreutils パッケージに含まれている。
ssh 等でリモートから接続した状態や、xterm 等で X 経由で使用している場合、tty コマンドを実行すると下記のように疑似端末デバイス名が表示されるだろう。
マシンに直接ログインした場合、下記のように Pseudo でない tty が割り当てられるだろう。Alt-F1, Alt-F2 などで複数 tty を切り替えると /dev/tty1・tty2 などが割り当てられるだろう。
シリアル経由でログインした場合、下記のようにシリアル端末用 tty が割り当てられるかもしれない。
% tty
/dev/ttyd0
→ FreeBSD の場合
% tty
/dev/ttyS0
→ Linux の場合
cron 経由で tty コマンドを実行した場合、端末が割り当てられていないため、tty コマンドはエラーになるのかもしれない (未確認)。
●tty -s
tty コマンドに -s オプションをつけると、デバイス名を表示するのではなく、端末があれば終了ステータス 0、端末がなければ終了ステータス 1以上となる。よって、シェルスクリプトにおいて、下記のように判別可能である。
tty -s
ret=$?
if [ $? == 0 ]; then
端末あり
else
端末なし
fi
●tty の小ネタ
root 権限を持っているか、あるいは自分自身の別コンソール宛であれば、下記のようにデバイスに直接出力することで、相手または別端末にメッセージを送信することができる。
これを発展させたのが、wall・mesg・write・talk コマンドなどである。
読み方
tty
(デバイス名) [てぃー・てぃー・わい] [てぃてぃい]
TeleTYpeの略。ちなみにアメリカではTeletype社のトレードマークである。日本ではどうだか知らない。