当たり前です。



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投稿者: RAY @ *.m-net.ne.jp on 98/7/24 06:22:07

In Reply to: P-MODEL知っている方いらっしゃいますか?

posted by 中期のP-MODEL好き(カルカドル) @ *.hakuoh.ac.jp on 98/7/22 16:13:50

常識です。(笑)
P‐MODELそんなにマイナーじゃないですよ。マイナー界のメジャー、つまりマイナーメジャーだと思いますよ。
さて、おさがしのスキューバはみなさんのレスにある通り現在廃盤です。
実はスキューバには3バージョンあるんです。
最初のバージョンは宝島社から出ていたカセットブック版です。
次に出たのがそのリミックスのキャプテン版CDです。
そして最後のがご存知スキューバリサイクル。
3種類とも内容が違います。

正直に言うと私はスキューバリサイクルはあまり好きではありません。
スキューバはあんなテクノっぽい音のアルバムではありませんでした。
第一期p-MODEL以降テクノからの離脱を強く意識していた平沢は「パースペクティ
ブ」や「アナザーゲーム」でPIL風のニューウェーブロック世界を展開していまし
た。しかしこのわかりにくい音にミーハーなファン(いたんですよ)は離れ、
レコード会社も変わりました。
平沢自身もカウンセリングに通うなどと精神的に閉塞していた状況でした。
カセットブックスキューバはそんな平沢がメンバーと別れ、一人になってのびのび
と作った初めてのソロアルバムだったのです。

初代のスキューバは意外にも暗く行き詰まる様だった以前のアルバムとはまるで違
う穏やかでメロディアスなアルバムでした。
アルバム全体にそれ以前のごたごたからようやく抜け出したさわやかな開放感があ
ふれていたんです。私は当時これを聞いて大変戸惑いました。
暗い部屋で自問自答している様だった青年平沢が、こんな伸びやかな歌を作り、
ブックレットの写真でも白いスーツを着たまま南の海を気持ちよさそうに泳いでい
るなんて…。
しかし、スキューバは面白いアルバムでした。そして基本的にこれ以降の彼のスタ
イルの原点になったのです。

ところがスキューバリサイクルにはその部分がまるで感じられません。最近になっ
て始めた自覚的なテクノ路線を思わせるデジタルビートが全てを覆い隠してしまっています。

考え過ぎかもしれないけど、私はこのリミックスには平沢の照れを感じてしまいます。彼にとってスキューバはあまりにも「生」過ぎたんじゃ無いでしょうか。
当時の精神状態が出過ぎているそう感じたんじゃないでしょうかね。

以上の様にスキューバは彼を語るうえで大変重要な作品です。ぜひ手に入れること
をお勧めします。(おや、手に入れられる情報は無しかよ…)