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Rudolf @ 202.250.122.225 on 98/3/05 14:58:46
In Reply to: 仮想外伝4幕、帝劇如月野外公演、後編 3
posted by Rudolf @ 202.250.122.225 on 98/3/05 14:44:12
ナレーション:「第3景、深夜の山中。吹雪は更に猛威を奮い、すみれの足も1歩踏み出してはじっと堪えるのがやっと。カンナが追いつくのに訳なかった。」
「大丈夫か?お嬢さん。」
「何のこれしき。それより早く逃げないと、」
「逃がしませんよ。」
さっきとは違う、よく聞こえる声でさくらが登場してくる。
「やっぱり雪女だったのかい。」
「分かっていたのね、でもここでおしまい。あなた達も氷の柱になるの。」
「うわ、何をするつもりだ。」
「止めなさい、さもないと、」
「だめです。」
さくらがふっと息を吐く演技をするとカンナとすみれは予め用意されていた足下の、てかる白布を被って氷柱になる。
「ふふ、これで807人目。さて、次は誰が引っかかるのかしら、ほほほほほほほほほ。」
ナレーション:「雪の冬山には古来、雪女が現れるという。もし雪山登山で行方不明になったときは、彼女の仕業、かも知れない。」
幕がするするっと両脇からせってくる。
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