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Rudolf @ 202.250.120.51 on 98/2/04 22:37:03
In Reply to: 【如月大戦】仮想外伝三人娘探偵団その2
posted by Rudolf @ 202.250.120.51 on 98/2/04 22:34:45
「次は、マリアさん。」
「マリアさんは、は不審行動があっても表に出そうにありませんけど。」
「だいたい、お金を取るなら帝劇からじゃなくて他の黒い組織から取ると思うんだけど。」
「由里、言い過ぎよ。だけど正しいわね。」
「どっちかと言うと、取るより取った人を追いかける方ですよ。」
「マリアさんの線も消えたわね。」
「紅蘭だけど、」
「うーん、疑いたくないんだけど。一番使途不明が多そうな人だし。」
発明品に幾ら使用しているか全く分からないのもまた事実。また、その際に失敗による周辺の修理費も莫大。実はその修理の一部を紅蘭がこそっと行っていたりしたら、
「…怪しさ大爆発ですね。」
「これは決まりかしら。」
「本人に聞いてみます?」
「それがいいかも、」
ささと舞台は紅蘭の部屋に。
「なんや珍しいな。3人でうち訪ねてくるなんて。」
「紅蘭、あなた最近また発明品作ってない?」
「なんや、揃いも揃ってそないな事聞きに来たんかいな。」
「で、どうなの?」
「残念やな、最近神部の整備に忙しゅうてなあ、発明なんぞしてる間ぁあらへんねん。」
「そう、そうだったわね。お邪魔したわね紅蘭。ささっ、行きましょう。」
「ち、ちょっと由里。」
三人はそのまま事務室に逆戻り。
「由里、捜査に私情は挟まないんじゃなかったの?」
「ごめん!でも無実だったから許して。」
「まあ、いいか。どう?椿。」
「許してあげましょうよ。二人は親友なんだし。」
「恩に着ます、椿様。」
今度は誰も来ないだろう舞台袖での密談。では、残る容疑者は絞られてくる。支配人は使い道がない、唯一の出費の酒類もあやめさんの管轄で勝手はできない。そのあやめさんはやろうというなら幾らなりと横流しできる立場。だけどそんなことする人でないのは明白。
「と、言うことは。」
「やあ、何をしているんだい、三人で額あわせて。」
「大神さん!」
「ど、どうかしたのかい?」
その剣幕に後ずさった大神の後ろで隠された手の内から何かがこぼれ落ちた。高価そうな装飾品、とても彼の収入で購入できる代物ではない、少なくとも3人にはそう思えた。
「大神さんだったんですか。」
「いいっ!何が?」
「ひどいです、大神さんのせいで由里さん酷かったんですから。」
「な、何なんだ。ねえ、かすみくん。」
「正直に白状して下さい、大神さん。」
3人の冷ややかで憎悪や嫌悪に満ちた視線、しかし大神にはその視線を堪能する瞬間さえ与えられなかった。
「観念なさい。いくわよ、椿。」
「はい、由里さん。」
言うが早いかピッタリの呼吸でその辺りに落ちていたロープで大神を縛り上げる。
「召し取ったりー、じゃあ、かすみもいいわね。せーの、」
『勝利のポーズ、決め!』
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