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投稿者:
VR @ 202.237.42.71 on 98/1/19 11:11:55
「大雪で延び延びになっていたすみれくんの
誕生日記念特別公演もようやく終わったし、
今日は休演日だ。って、こんな説明ゼリフを
つぶやく俺って傍から見れば変な人だなあ。」
「……おかしいわ。確か、この辺りに……。」
「あれ、マリアだ。何してるんだろう……。」
ゴンッ!
「いってー!何だ?何か、蹴飛ばした様な……?
……何だこりゃ?マリアの絵が描いてあるぞ?」
「あっ!私の……からくり銭箱!!」
「落とすなよ!!(笑)」
「あの……隊長。……中を開けて……いませんよね?」
「って言うか、フィギュア乗せないと開かないだろ。」
「そうですか……。ありがとうございました、隊長。」
「いつも持ち歩いてるの、それ?(^^;」
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「あれ?マリアに隊長じゃねえか?ちょっと、聞きたい
事があんだけどさー。」
「やあ、カンナか。何だい?」
「図書室にあった『科学』って本を探してるんだけど……。」
「本?」
「本の間にからくり銭箱はさんだまま忘れててさー。」
「はさむなー!!(笑)」
「私は見てないわよ。」
「んー、どこいっちまったんだろ。見つけたら教えてくれよ。
じゃあな。」
「……きっとものすごい力で圧縮されてるんだろうな……。」
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「きゃあ!」
「ん?今のはさくらくんの声じゃなかったか?
厨房の方からだ。」
「あっ、大神さん。……いたたっ!」
「どうしたんだい、その指?血が出てるじゃないか!」
「いえ、あの、さっき、ゴキブリが出てきて……。」
「ゴキブリ?ゴキブリで、何で怪我???」
「その、あわてちゃって、荒鷹振り回しちゃって、
勢い余って自分の指切っちゃって……。」
「冷蔵庫が真っ二つになってる理由が分かったよ(笑)」
「ああっ、恥ずかしい!大神さんに、こんなドジな所を
見られちゃうなんて……。」
「って言うか俺、見てはいけないものを見ちゃったな(笑)
で、ばんそうこうはないの?」
「あるにはあるんですけど、このからくり銭箱の中に。」
「緊急時に必要な物を銭箱に入れないでね(^^;」
「でも、銭箱の鍵は、私おっちょこちょいだから、紅蘭に
預けてあるんです。」
「じゃあ、紅蘭に鍵をもらってくればいいんだね?
ちょっと待っててよ!」
「……あー、お父さんが手を振ってるわ……。優しかった
お父さん……。」
「その程度の出血で臨死体験すんな(笑)」
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