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かとおおお @ 202.228.225.73 on 98/1/14 16:05:32
帝都・日本橋。黒之巣会地下本部。
「我、帝都の結界を破る法術をあみだしたり。これ、六破星降魔陣なり。
行け、刹那! 今こそを我々のものにするのじゃ!
…………………………
ありゃりゃ? 刹那はおらぬのか?」
「天海様、刹那なら今日は一日外出させてもらいたいと申しておりましたが。たしか天海様もお許しになったはずでは……」
「おお、そうじゃったかの。年を取ると、とんと物忘れがひどくなっての。なんせ三百年も生きておるでな。ひゃ〜はっはっは!
……ウホン。で、刹那はどこへ行ったのじゃ?」
「何でも、銀座へ行くとか……」
その頃、銀座・大帝国劇場。
「今日は、『帝劇・ファン感謝デー』にようこそいらっしゃいました。今から『マリア・タチバナのお料理教室』を開催したいと思いまーす。整理券をお持ちの方はこちらに集まってくださーい」
「皆さん、こんにちは。マリア・タチバナです。
今日は、皆さんと一緒にボルシチとピロシキを作ってみたいと思います。
では、誰か前に出て手伝ってくれる方はいらっしゃいませんか?
あ、そこのあなた! 男の人の参加は珍しいですね。どうですか、お手伝いいただけますか?
え、よろしいですか!? では、こちらへ。皆さん、拍手をどうぞ!
まず、お名前をうかがいましょうか」
「あ、あ、あ、あの、刹那って言います。ぼ、ぼ、ぼく、以前からマリアさんの大ファンで……あの、今日はこんなに近くでお会いできて、こ、光栄です!」
「フフフ、それはどうもありがとうございます。でも、かなり緊張していらっしゃるようですね。さ、もっと肩の力を抜いて。
今日はお仕事はお休みですか。何をしていらっしゃるんですか?
え、団体職員? いいですね。きっと真面目なお仕事なんでしょうね。
じゃ、始めましょうか。ハイ、包丁を持って。
大丈夫。あなたならきっと出来ますよ!」
「は、はい、頑張ります! ぼく、マリアさんのためなら何でもします!!」
ホントに大丈夫か、黒之巣会!?
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