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投稿者:
神崎 操 @ pppa81d.pppp.ap.so-net.or.jp on 98/1/05 07:07:46
In Reply to: 正月大戦〜謎の霊子甲冑の秘めしもの〜その2(長文)
posted by 神崎 操 @ pppa81d.pppp.ap.so-net.or.jp on 98/1/05 07:06:39
その時、おこった事は果たして神の奇跡だったのだろうか………
それとも……………
最終プロテクト…クリア…第二機関強制起動試みます……
操はシステムのその声には気が付かなかった…
しかし、次の瞬間驚く程の力が全身に満ちるのを感じて我に返りそして……
辺りを見回した。
そこには、信じられない光景が有った。
立ちつくす操の足下に、あの霊子甲冑が無惨な残骸となって転がっていたのだ。
「も、もしかして神様が僕に力をくれたんでしゅか!?」
操は何がなにやら訳が分からなかったが、すぐにすみれの事を思いだしすみれ
の方へ振り返ろうとした。
しかし、操がすみれの方に振り返る事は叶わなかった。
まるで先程の力は無かったかの様に操は動かなかった。
そして再び、操はただの冷たい金属の固まりになり果てていた―――。
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「……まさか、一世代前とは言え軍事用に特化された突撃・強襲無人霊子
甲冑『じぇねらるHRK型』を新型とは言え身辺警護用の霊子甲冑如きが
撃破するとは………」
その言葉は、物陰から事の一部始終を見ていたらしい男の言葉だった。
「信じられん……おっと!華撃団の連中が来る前に『じぇねらるHRK型』
のDATAROMと『操』を回収して退散しないとな……」
男はそう言い、行動を開始した。
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「なんだこいつらは……」
破壊された『じぇねらるHRK型』を見た大神はそう言葉をもらした。
暗くて良く見えないが何かの兵器が破壊された後だと言う事は大神にも
すぐに分かった。恐らく霊子甲冑であろう事も分かった。
「なんや〜、陸軍かなんかの機体と違うやろか?」
「又、陸軍の連中か!!……奴ら裏で一体何を企んでいるんだ!」
紅蘭の言葉を聞き、大神は小さい声でそう言葉を吐き捨てた。
「大変!!大神さん!こっちにすみれさんが倒れています!」
「何だって!さくら君!」
そう言った大神は光武・改をさくら機の方へと走らせた。他のメンバー
もそれぞれ機体をさくら機の方へ移動させた。
「うぅ……」
すみれはかなりひどい怪我をしていた。
「おい!しっかりしろ!すみれ君!」
大神はそう言ってすみれに声を掛けるが彼女の反応は無かった。
「おい隊長!早いとこ劇場に戻って医務室に連れて行かないとやばいぜ」
「分かってるカンナ!しかしこの怪我じゃ動かそうにも動かせない」
大神はそう悔しそうに言葉をもらした。
「おにいちゃん、アイリスがすみれを医務室まで運ぶ!」
アイリスが大神に言った。
「成る程!アイリスの瞬間移動なら……すぐに運んでくれ!」
ぱっと表情を明るくして大神がアイリスに言葉を返した。
「ここから劇場まで何度も瞬間移動を繰り返さないといけないわよ」
「う!!……大丈夫か?アイリス……」
マリアの言葉に再び表情を曇らせて大神はアイリスに聞いた。
「ちょっと疲れるかも知れないけど……大丈夫、平気だよ!」
アイリスは力強く大神に答えた。
アイリスがすみれを抱えて劇場に瞬間移動したのを見届けた大神達は
取りあえず後に残った残骸の始末をして引き上げる事にした。
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