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投稿者:
神崎 光軒 @ king332.kings-net.ne.jp on 98/1/08 00:23:47
In Reply to: Re: 正月大戦・すみれ様の誕生日・その7(長文)
posted by 神崎 光軒 @ king332.kings-net.ne.jp on 98/1/08 00:21:10
すみれ 「…………。」
すみれはその場に立ち尽くしていた。
(性悪女か……やはり私はそうなのかしら?私、みんなに嫌われてるのか
しら?また、1人ぼっちになるのかしら?もうあんな生活はイヤですわ!)
すみれは目に涙を浮かべていた。
(少尉……)
大神 「すみれくん……」
すみれ 「!!」
いつの間にか後ろに大神が立っていた。
すみれ 「少尉……見てらしたの?…グスッ…みっともない所お見せしました
わね。」
大神 「すみれくん。」
そう言って大神はいきなりすみれを抱きしめた。
すみれ 「少尉!!」
大神 「すみれくん、気にしちゃだめだよ。君は1番素直だと僕は知っている。
もちろん花組のみんなもだよ。君の顔にはいやらしさなんて少しもない。
君はいままで通りが一番輝いている。」
すみれ 「少尉!私、みんなに嫌われるのが恐かった!また1人ぼっちになるのが
いやだったの。もうあんな生活に戻りたくない!!」
大神 「君は1人じゃない!!俺が絶対にそうさせない。君は俺に頼ればいい。」
すみれ 「少尉!!もう少しこのままで………」
………………………………………………………………………………………………………
大神 「気はすんだかい?すみれくん。」
すみれ 「ありがとうございます。少尉。少し情けない所お見せしましたわね。
でも、うれしかったですわ。」
大神 「じゃあ僕のプレゼント受け取ってくれるかな?安月給だからこんな安物
しかあげられないけど。」
そう言って大神は1つのカチューシャを取り出した。全然高価そう
ではないが、大神の素直な気持ちが十分表れているような、本当に
すっきりした代物である。
すみれはそれを見てニコッと微笑むと
すみれ 「本当に大した物じゃありませんわね。でもありがたく受け取らせて
いただきますわ。」
大神 「いつもながらのその厳しい言い方、やっと本来の君に戻ったね。」
すみれ 「あら?それは褒めてらっしゃるの、少尉?」
大神 「その通りだよ。すみれくん。」
すみれ 「もうっ失礼しちゃいますわ!少尉ったら。」
大神 「ははははは、さあっみんなの所へ帰ろうか?みんな君のこと
心配してるよ。今晩はパーティーのやり直しだ!」
すみれ 「そうですわね。いきなり飛び出して来たせいか、お腹が
空いてきましたわ。」
彼らは芝公園をあとにした。

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