正月大戦「大神さんを救え!」後編



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投稿者: かとおおお @ 202.228.225.73 on 98/1/07 11:25:42

In Reply to: ちょっとCMタイム

posted by かとおおお @ 202.228.225.73 on 98/1/07 11:21:57

「ハイ、ではクイズに戻りましょう。次は『クイズ百人に聞きました』です。あたしが帝都市民百人にインタビューして来ました。問題は、『あなたは花組の中で誰が一番好きですか?』です。さて、一位になったのは誰でしょう? アイリスちゃん、誰だと思う?」
「う〜んとね、やっぱりアイリスだと思うな」
「ピンポーン。正解です」
「わーい、わーい」
「ちょっと! 納得いきませんわ!」
「そうだよ! じゃ2番は誰なんだ?」
「実はですねー、皆さん6人とも同票だったんですよ。だから誰を答えても正解。よかったですねー」
「う〜ん、なんやえらい意図的やな〜」
「作者の苦労がしのばれますわね」
「でも、大神さん、よかったですね!」
「次は回答者にジャンルを選んでもらいます。歴史・文学・スポーツ・芸能音楽・ノンセクションの5種類です。マリアさん、どれにしますか?」
「それじゃ、文学をお願いします」
「問題です。ロシア文学の代表作『罪と罰』の作者は…」
「ドストエフスキーですね。私も大好きです」
「ブッブー!」
「えっ、どうして!?」
「マリアさん、問題はまだ途中ですよ。かすみ、続きを読んで」
「…『罪と罰』の作者はドストエフスキー、では『戦争と平和』の作者は?」
「答えはトルストイですね」
「し、しまった。私としたことが……」
「椿ちゃん、もう1段上げてください?」
「ハーイ。もう角度が40度をこえちゃいましたけど、大神さん、苦しくないですか?」
「た、頼む! 話しかけないでくれ! くう〜っ……」
「由里さん、もうそろそろ限界みたいですよ」
「では、最後の問題にいきましょう。最後はアタックチャンスです。正解するとスベリ台が2段下がりますが、間違うと逆に2段上がってしまいます。さて、大神さんを救えるでしょうか。カンナさん、頑張ってね」
「アタックチャンスの問題です。沖縄の郷土料理で、『ゴーヤーチャンプルー』とはどんな料理でしょう?」
「ハハハッ。沖縄生まれのあたいが間違うわけないだろ。ニガウリの炒めものだよ」
「ピンポーン。よくできましたー」
「やったぜ隊長!」
「じゃ、椿ちゃん。スベリ台下げてくれる?」
「た、助かった〜!」
「大神さん、お疲れさまでした。あっ、あれれ?」
「つ、椿くん!? スベリ台がどんどん上がり始めたぞ!」
「やだ〜、あたし間違えて『上がれ』のボタン押しちゃった!」
「そ、そんな!」
「あ、由里さん! もう時間ですよ。そろそろ終わらないと!」
「新春特別クイズ番組『あの人を救え!』お楽しみいただけましたでしょうか? この番組は、土木工事で地域社会に奉仕する『テクノクラート・クロノス』と…」
「蒸気の力で明日を築く『神崎重工』の提供でお送りいたしました」
「では、みなさん、またお会いしましょう!」
「さよ〜なら〜!」

「わあ〜っ! たすけてくれーっ!!…………」