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投稿者:
さわだです @ pc023013.ppp.waseda.ac.jp on 97/12/25 00:00:56
太正十三年十二月二十五日−朝−
「ふぁ〜あ、今日も午前午後の二回公演か。」
支配人室わきの階段を、あくびしながら降りてくる大神。これからモギリの仕事に向かうところらしい。
「あ、椿ちゃん、おはよう。」
階段の下をちょうど椿が通りかかったところだった。手には大きな段ボール箱を抱えている。
「あ、大神さん、おはようございます・・・」
椿の言葉が終わる前に、大神はひょいっとその箱を持ち上げる。
結構思い。どうやら中身はブロマイドのようだ。
「えへへへ・・・、ありがとうございます。」
「今日は椿ちゃん誕生日だからね。ま、プレゼントの一部ってとこかな。」
「ありがたく頂いておきますね。
ふふふ、でもいつも手伝ってもらってるから・・・。」
「ハハハ、じゃあ俺は毎日誕生日をお祝いしてるのかな?」
「ふふふふ、そうともとれますね。」
二人は笑いながらロビーへと歩いていく。
(うれしいなあ、みんなあたしの誕生日を喜んでくれてるんだ。)
椿は今朝、大神の前に会ったほかの花組メンバーたちにも
お祝いの言葉を掛けられている。
「椿ちゃん、顔が緩みっぱなしだよ?」
「え?えへへへ、みんなが誕生日おめでとうって言ってくれるから、嬉しくてつい・・・。」
「そうか、うん、そうだね。椿ちゃん、改めて誕生日おめでとう。
さ、それじゃあ今日も仕事頑張ろう!」
「はい!」
ロビーについた二人は、早速仕事の準備に取り掛かった。
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