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投稿者:
かとおおお  @ 202.228.225.68 on 97/12/21 09:51:59
In Reply to: 真説・サクラ大戦「花と咲かせよ乙女の意地で」その2  
 posted by かとおおお  @ 202.228.225.68 on 97/12/21 09:48:20
 20分経過。 
 
「よーし、カンナ、これで99枚だ」 
「やったぜ隊長!  あと1枚だな」 
「よ〜く探してくれ。何かの陰になっているかもしれないからな」 
「んーと、こちら側はもう探したし…… 
  あ、この壷の裏側はまだだぜ」 
 カンナが壷を持ち上げると、ポタッと天井から何かが落ちて来た。 
「なんだ? 何か落ちて来やがったぜ……。 
 うわーっ! へ、ヘビ、ヘビ!! 
  あ、痛っ! ギャーーッ!!」 
「カ、カンナ! どうした!?」 
「ハア、ハア……隊長、もう平気だ。 
 あたいはヘビがきらいだからよ、あんな小さなのでも大騒ぎしちゃって……ちょっと恥ずかしいとこ見せちゃったな」 
「さっき、痛いって言ってたけど、どこか咬まれたのか?」 
「ああ、手の甲をちょっとな。でも見たところ毒ヘビじゃなさそうだったし、問題ないよ、このくらいのケガ………あ、あれれっ? なんだか頭がふらふらしやがるぜ」 
<ピンポンパンポ〜ン> 
 と、また由里の声で場内放送。 
『いまカンナさんが動かした壷は、本日のアンラッキーポイントでしたー!  罰としてカンナさんにはヘビをプレゼント! そして、そのヘビのキバには遅効性の毒が塗ってあります。咬まれても命に別状はありませんが、約10分で意識を失います。でもご安心。ちゃんと屋敷内のどこかに解毒剤が置いてありますので、がんばって見つけてくださいネ! では皆さん、続きをどうぞ!』 
 
「カンナ……」 
「隊長ォ……どうする?」 
「心配するな。俺はたしかに、この屋敷のどこかで解毒剤らしきビンを見た。落ち着いて探せばきっと見つかるはずだ」 
「でも、もし見つからなかったら大爆発してふたりともアウトだぜ。 
 あたいのことはほっといて、先にお札を探してくれよ。そうしたら隊長だけでも……」 
「何を言うんだ!! 俺にとって一番大切なのは、カンナ、君たちだって言ったろ! 
 大丈夫、まかせておけって。 
 え〜と、たしかこの辺に…………あった! あったぞ、カンナ! 
 なにっ『名水・滝の流れ』!? 全然違うじゃないか!」 
<ブッブーーッ!!> 
 ひときわ高くブザーの音が鳴る。 
『ハーイ、いま大神隊長が持っているビンは、本日のワーストポイント! 罰としてへビ100匹がプレゼントされまーす。そーれっ!!』 
 ドサドサドサーーッ!! 
「うわーーーーっ!!」 
「カンナーー! 逃げろーーーっ!!」 
 
そのころ、舞台の袖ではすみれが呆然と佇んでいた。 
「あ、あの舞台を明日わたくしが演るんですの!? 
  おります! わたくし、主役なんかおろさせていただきます!!」 
「あ、すみれ〜。安心しなよ。あしたはヘビのかわりにクモだって。なんでも『たらんちゅら』っていう可愛いのらしいよ」 
「ひゃ、百匹の毒グモですって!? う〜〜ん、ドタッ」 
「すみれ〜、こんなとこで寝ちゃだめだってば。ね、すみれ、起きてよ〜……」 
 
「ありゃりゃ。すみれはんが倒れてしもたんで、この公演はもうおしまいやなァ……。 
  ちゅうわけで、次回予告や! 
  真説・サクラ大戦第4話『平和な日々はデートだよ!』 
 大神はん、あんた誰とデートすんねん!?」 
 
 
  
 
 
  
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