誰かが見てくれますように。(祈り)結構長いです。



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投稿者: 燕アキラ(偽) @ 202.23.241.142 on 97/12/10 19:46:13

In Reply to: 大神のお買い物

posted by 燕アキラ(偽) @ 202.23.241.142 on 97/12/08 16:33:19


さくらが、驚いて後ろを振り替えってみると、大神の持っていた荷物だけが散在し、大
神の姿はなかった。

さくら「大神さん?何処いっちゃったんですか?大神さ〜ん!」
いくら呼んでも、大神の返事はない。
さくら「大神さんの身に何かあったんじゃ?」
さくらはあたりを見回してみる。大神の行方の手がかりは?あった。
帝都にやっと出来始めたばかりの下水道のマンホールの蓋が開いている。
さくら「まさかここに落ちたのかしら?」
中を覗いてみるが、意外と深く、暗い。しかし、何か違和感がある。
なんだか嫌な空気が流れてきているような・・・。そう、その気配は、
さくら「これは、妖気!なぜ?降魔は倒したはずでは?」
堕天使サタンとの闘いで、幻の大地、大和は消え、降魔も、地下深くに封じられたはずであった。
では、この妖気は?
さくら「大神さん!」
さくらは、後先考えずに、その暗くせまい穴へと飛び込んだ。
 中は、人が立って歩けるほどの広さがあり、狭いながらも、道がついていた。
さくら「大神さん!どこですか?大神さん」
ほとんど光も届かないような暗闇の中で、さくらは、必死に大神を探し歩いた。
グジュルルルルル、グゲエエエエエ
大神「さくら君?よかった、見つけてくれたか。素手で、しかも一人じゃ、ちょっと辛そうなんだ。」
さくら「あの妖気はやっぱり?」
大神「ああ、どうやらまだ降魔の残党がいたようだ。」
さくら「大変!急いでみんなに知らせないと!」
大神「この包囲網を抜けられればね。」
気がつくと、二人は完全に囲まれていた。
さくら「どうやら、やらなきゃ、帰れそうもありませんね。」
大神「そのようだ。無茶はするなよ。結して離れず、防御態勢で脱出のチャ
ンスを伺おう。」
さくら「はい!」
大神「とは言え、素手で、どれほど持ちこたえられるか・・・。下級降魔と
は言え、生身のままじゃ、長くはもたない!」
さくら「荒鷹さえあれば・・・」
大神「そうだ!二人の霊力をあわせよう!そうすれば生身でも奴らを倒せる!」
さくら「はいっ!」
大神「行くよ!瞳に映る輝く星は、」
さくら「みんなの明日を導く光!」
大神・さくら「今、その力を大いなる力にかえて!
破邪剣征・桜花乱舞ぅ〜!」
さくら色の光が、下水道の管の中を照らす。
大神「やったか!?」
グジュルルル グゲェ!
大神「そんな・・・、まだ生きているなんて!」
一瞬見せた大神のすきを見逃さず、降魔の鋭い爪が大神に迫る!
大神「しまった!」
身構えようとしたところに、情け容赦無く、降魔の爪が襲いかかった。
大神の体が、人形のように宙を舞った。そして、そのまま地面に叩き付け
られ、ぴくりとも動かない。

−続く−