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燕アキラ(偽) @ 202.23.241.142 on 97/12/10 20:26:49
In Reply to: 誰かが見てくれますように。(祈り)結構長いです。
posted by 燕アキラ(偽) @ 202.23.241.142 on 97/12/10 19:46:13
大神の体が、人形のように宙を舞った。そして、そのまま地面に叩き付け
られ、ぴくりとも動かない。
さくら「大神さんっ!よくも、大神さんを・・・・!許さない!」
さくらの霊力が高まっていく。
さくら「破邪剣征・百花繚乱〜!」
破邪の力を込めた聖なる光が、生き残った降魔の体を貫いた。
断末魔の声を上げる間もなく、降魔は消滅した。
さくらは倒れている大神に駆け寄った。
さくら「大神さん、しっかりしてください!大神さん!」
無残に破れた大神の服から、紙が一枚落ちた。
さくら「何かしら?」
大神のポケットに戻そうとして、それを拾ったさくらは、裏を見て息を飲んだ。
さくら「あたしの、ブロマイド?」
大神「う、俺は、生きているのか?」
不意にかけられる大神の声。
さくら「大神さん!?よかった。無事だったんですね。」
大神「ああ。君のおかげで助かったよ。」
さくら「そ、それで、怪我は、怪我は大丈夫なんですか?歩けそうですか?」
大神「ああ、痛むけど、外傷はほとんど無い。肩を貸してもらえば歩けるよ。」
さくら「よかった・・・。さあ、帰りましょう」
大神「ああ・・・。うっ!」
さくら「え?きゃあ!」
大神は、立ち上がりかけたが、傷の痛みでバランスを崩してしまった。大神の体重を
さくらが支え切れるはずもなく、二人とも、倒れてしまった。
大神「ご、ごめん!」
さくら「す、すみません。支え切れなくて・・・。」
暗い下水道の中、見つめあう二人。
さくら「大神さん、なんであたしのブロマイド持ってたんですか?」
大神「え?それは、その・・・。」
さくら「ありがとうございます。」
大神「いや、あの、照れるな。」
さくら「大事に、してくださいね!」
大神「誓うよ。」
さくらのおでこに大神の唇が近づいた。
大神「いてぇっ!」
身を乗り出したせいで、大神の怪我が痛んだのだ。決して作者のせいではない。
さくらは、素早く大神の頬にキスをして言った。
さくら「さあ!帰りましょう!みんなが待っていますよ!」
大神「そうだね。」
無事、帝劇に戻った大神とさくらだったが、買い物は何も果たせないで、みんなに
責められた。
かくして、大神は、その日の買い物を自腹で買った。
無事に年を越せるのか?泣くな大神!君の未来は暗黒だ!
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