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かとおおお @ 202.228.225.71 on 97/12/05 22:46:23
In Reply to: 真説・サクラ大戦「敵の名は黒の巣会」その1
posted by かとおおお @ 202.228.225.71 on 97/12/05 22:44:02
黒之巣会・地下稽古場にて。
「ええ〜い、刹那! そうではない! 2回目の跳躍のときに1回転するのじゃ」
「し、しかし社長…いや、天海様! わたしは入社以来営業畑ひとすじで、とてもこのような軽業めいたことは……」
「ぬ〜う、わしに口答えする気か。せ〜ん〜ね〜ん、は〜や〜い〜わ〜!!
血のにじむような努力があってこそ、真に人を感動させる演技ができるのじゃ!
もうよい、おぬしは基礎訓練からやりなおしじゃ!
次! 白銀の羅刹! おぬしにはこの蒸気チェンソーを与えるよって、これで岩を破壊して登場するのじゃ!」
「て、天海様! チェンソーじゃ岩はこわせねえ。ダイナマイトかなんか持ってこねえと」「え〜い、それぐらい知っておるわ。
この岩を見よ!」
「えっ? これは……ああっ! ハリボテ!?」
「そうじゃ。はっぽうすちろーるでできておるのじゃ。ふぇ〜ふぇっふぇっ。
あと、羅刹は力は強いが低能というキャラクターじゃ。セリフの前には必ずウォーッとかウガーッとか意味のないことを叫ぶとよいぞ。
次にミロクよ。おぬしの番じゃ。
うむうむ、なかなかあでやかじゃな。しかし、ちょっと色気が足りんかの。
最後にかんざしを取って、ペロリとなめてみてくれんか。
そうそう、よいぞ。ぞくぞくするわ」
「でも天海様、この衣装だけでもすでにお色気過剰なのでは?」
「何を言うか。花組のすみれと張り合うにはそれでもおとなしいぐらいじゃ!
では、次の場面じゃ。
出て来い、者ども!」
(ガッチャ、ガッチャ、ガッチャ、ガッチャ……)
「あっ! あれは、わが社が開発した万能型作業ロボット『脇侍くん』!」
「こりゃこりゃ、舞台の上では『魔操機兵』と呼ぶのじゃ。
では、ミロクよ。シュプレヒコール始め!」
「帝都、せん滅! 抹殺! 帝国華撃団!」
「声が小さい! もう一度」
「ていとーっ! せんめーつ! まっさーつ! 帝国華撃団ーっ!!」
「抹殺! 抹殺! 抹殺! 抹殺!……」
「ようし、よし。上出来じゃ!」
「ふん、死にぞこないのおいぼれが……」
あくまでもクールな又丹であった。
(続く)
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