[ このメッセージへの返事 ]
[ 返事を書く ]
[ home.html ]
投稿者:
えんかいくん零式 @ pppbba7.pppp.ap.so-net.or.jp on 97/10/21 00:36:00
帝撃学園・女子空手部 道場
全国大会予選を3日後に控えて、女子空手部は深刻な問題を抱えていた。
部長・桐島カンナの厳しい練習に耐えかねた部員が次々に退部し、とうと
う団体戦の人数が足りなくなってしまったのである。
大神 「・・・で、何で僕が呼ばれるんだ?」
カンナ「へへへ、よろしく頼むぜ、新入部員」
大神 「おいおい。ここって女子空手部だろ?」
カンナ「まあ、あたいにまかせときな!」
ガシッ
大神 「わあ。こ、こら、放せ〜〜〜!!」
バサッ パサパサ
キュキュキュッキュ
大神 「うふん。あたしキレイ?・・・って、
カツラ付けて口紅塗ったって女に見えるかぁぁぁ!」
カンナ「わりい、わりい、忘れてたよ。はい、胸パット!」
大神 「だぁ〜〜」
部員A子「部長!大神一朗子さんを入れても、まだ、人数が足りません!」
大神 「な、なんだその大神一朗子っていうのは!」
カンナ「へへへへ。わかってるさ!ちゃ〜んともう一人部員はスカウトしてあるのさ!
なにしろ、あたいと勝負して引き分けたっていう、つわものだぜ!
さあ、出てきな!」
も〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
大神 「う、ううううっ」
カンナ「紹介するぜ。新入部員の黒毛和牛 牛之助君だ!」
牛之助「もぉぉぉぉぉぉぉぉぉお」
大神 「牛だ〜〜〜〜!!」
カンナ「よーし。これで人数は揃ったぜ!」
大神 「カ、カンナ、正気か!?こ、こいつ角が生えてるんだぞ!」
カンナ「へへへ。やっぱり女子空手部にオスはまずいかなぁ?」
大神 「そーゆー問題じゃな〜〜い!」
カンナ「それじゃあ、あたいのハチマキをこうやって・・・」
牛之助「もお?」
しゅるしゅるしゅる
きゅきゅ
カンナ「よおし!バッチリだ、これで角は見えないぜ!」
牛之助「もおおぉ!」
大神 「そんなバカなあぁぁ」
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
3日後
試合会場からトボトボと出てくる、帝撃学園・女子空手部の部員達
大神 「ううう、こんな恰好までして不戦敗とは情けないわね……じゃない、情けないぞ」
カンナ「まさか、牛之助君が牛だとバレるなんて・・・あの審判、只者じゃねえな!」
大神 「(気が付かない奴が居たら、見てみたいな・・・)」
牛之助「もおもお」
カンナ「まあ、おめえが気にするなって。なんだか湿っぽくていけねぇなあ。
よおし、道場に帰って今夜はぱあっとやろうぜ」
大神 「カンナ、女子空手部にそんな予算があったのか?」
カンナ「へへへ。今夜はすき焼きパーティだぜ!」
大神 「へ?」
カンナ「すき焼き」
牛之助「も!ぶも!!
もおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ
」
どどどどどどどどどどどどどどど
大神 「あ。牛之助君が・・・逃げた・・・」
カンナ「チッ。カンのいいやつだ。こんなことなら壮行会をやっとくんだった」
|