Re: 耳に残ったあの声が、今も私の胸を刺す。



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投稿者: うぉーろっ君 @ tkti016.osk.3web.ne.jp on 97/10/18 04:35:30

In Reply to: 誰が為に叫ぶのか…とか言って。

posted by VR @ 202.237.42.71 on 97/10/16 12:59:34

「おやじ! 隊長! あたいに、最後の力をくれ!!」

「少尉さん……みなさん……カーテンコールは……頼みましたわ……」

「ウチの科学力の勝ちや!!」

「隊長! あなたには帝都を守る使命があります! 早く先に……!!」

「帰ったらデートしようね!!」

「……さようなら」

 ……まただ。あの日と同じだ。
また俺は、仲間を救うことが出来なかった。
 いや、同じじゃない。救えなかったんじゃない。
 救わなかったのだ。
 正義を貫くために。

 降魔も、その首領も、自分なりの正義のために戦っている。
いわば、正義同士の戦い。
 しかし所詮は、エゴとエゴとのしのぎ合い。いくら綺麗な言葉で
飾り立てようが、それが真実。
“己が生き延びるために他の存在を消す”という人間たちの
正義=エゴのために、仲間は、逝ったのか。

 仲間はみんな無事だった。「天の意思」の駒として助けられたのだ。
自分の都合のために、自分で作ったルールを平然と破る傲慢な意思。
でも、みんな笑顔で帰ってきた。感謝するべきだろう。
 しかし、忘れない。忘れることなど出来はしない。
 正義の名の下に、仲間を見殺しにした、この痛みを。

「正義を貫くのは、大変なことです。時には、仲間の屍を越えて、
ゆかねばなりません……」

 ……手に届くところにいる仲間すら助けられない正義に、一体、どれほどの
重みがあるというのか。

 悪夢は、覚めない。

「榊原……」

<了>


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またやっちゃったよ(^^;
VRさんの影響でついついマジなこと書くの、これで2回目かな?
そのくせ今回も、VRさんと比べて全然出来悪いし(T-T)
やたら短いし(^^;
所要時間、20分だし(^^;;;
……まぁいいか。どーせだれも読んでねぇや!(爆)

え? 叫んでないって?
一応、冒頭で数人叫んでる、て事じゃ……駄目?